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愛犬家住宅コーディネーター
ペットライフスタイル株式会社が設けた資格であり、愛犬や愛猫の暮らしを建築面から考えることができる専門家として認定を受けることで付与される。ペットリフォームの具体的な提案のため、ペットの暮らしや生態に関する知識を広く学び、建材や建築の専門家であることが求められる。
アイランドキッチン
アイランドキッチンとはキッチンの設置方法のひとつで、キッチン部がどの壁にも接することなく「島」のように独立した状態にレイアウトされているもの。その設置には広い空間が必要になるが、開放的でデザイン性にも優れているためダイニングを華やかにする。また、導線を両側から取れるため、複数人での調理時にも回遊性を生かした効率的な調理が可能になる。ホームパーティーや調理教室など、多くの人数で調理する機会が多い家庭や場に適したタイプ。
アイランドキッチンとペニンシュラキッチンとの違い
・アイランドキッチンは、その設置がどの壁にも接していないのに対して、ペニンシュラは片側が壁に接した形で設置をする。アイランドは「島」を意味し、ペニンシュラは「半島」を意味する。
どちらのタイプも対面式のキッチンなので役割は似ているがアイランドキッチンは以下の点でメリットとデメリットがある。
アイランドキッチンのメリット
・開放感があり、ダイニングやリビングを見渡すことが出来る。
・キッチンの両側が通路になっているので導線を多くとることが出来る
・デザイン性に優れ、キッチンを彩るインテリアとしても機能する。
・複数人での調理をする際にお互いのスペースを確保しやすい。
アイランドキッチンのデメリット(ペニンシュラと比較して)
・視線を遮るものがないため、清掃や片付けが行き届いていないと見栄えが悪い。
・施工の手間と金額が増える。
・使用できるレンジフードに限りがある。
・汚れや水が飛び散りやすい。またニオイや煙がダイニングに広がりやすい。
アイランドキッチンは開放的な造りによるメリットとデメリットが共存している。施工金額が高くなりやすいが、デザイン性や調理時の回遊性はどの設置方法よりも優位に立っており、常に高い人気を保つレイアウト。
アイレベル
アイレベルとは目線の高さを意味し、キッチンなどでの作業中に自然と目に入る範囲の事です。特にカウンターから吊戸棚までの高さをアイレベルゾーンと呼び、使用頻度の高い調理道具や調味料を配置することで作業効率が上がります。
アイレベルに合わせた設備として、目線の高さに調理器具をかけることができるアイレベルバーや昇降式の戸棚があります。
上がり框(かまち)
玄関の土間から室内に上げる段差面に設置されている横木のこと。内と外を分ける段差部分は砂などの汚れを防ぐほか、靴の脱ぎ履きをする際の腰掛に用いられる。玄関框とも呼ばれることがある。
灰汁洗い
灰汁洗いとは、灰汁や薬剤を用いて建築木材の黒ずみや汚れを抜くクリーニングのこと。汚れの浮かして落とし、染み抜きをすることで木材本来のナチュラルな色合いを取り戻すことが可能。
上げ落とし
上げ落としは窓やドアに取り付けられる金具であり、戸の固定を主流としているが鍵の役割を果たす場合がある。南京落としやフランス落としの名称でも呼ばれ、「落とし」の名のまま戸の下部に付けられた棒状の金具を床に付けられた穴に回し入れることで固定する形式が一般的ではあるが、戸の上部から上向きに動作し固定することもある。
上げ下げ窓
縦型に可動する窓で引違のように2枚建てのレールに収まった窓を上下に動かす窓。ワイヤーなどで連結され、同時に開く連動タイプもある。
アクアフォーム
アクアフォームとは日本アクア株式会社が製造する断熱材のこと。ポリオールとイソシアネートを混合することで発砲して膨らみ、施工面を隙間なく覆うことで断熱効果を発揮する。グラスウールのような設置する断熱材とは違い、気密性が高いため効果的な断熱が期待される。
灰汁洗い
灰汁洗いとは木材に染み込んだ汚れや黒ずみを落とし、本来の木材の色合いを取り戻す清掃技術。本来の灰汁洗いは文字通り、草木の灰を水に混ぜて上澄みにたまった灰汁を用いて行う。この灰汁はアルカリ性であり汚れや黒ずみを落とす効果がある。アルカリのみで洗浄すると表面に毛羽立ちやシミができてしまうので酸性の竹酸液を用いて中和を行う。現在はアルカリ性と酸性の薬剤を用いて同様の流れで洗浄と中和を行う手法が一般的である。
アクセントパネル
アクセントパネルはシステムバスの壁面に用いられる、4面の壁の中で1面(または2面)のみ他とはデザインや色が違うパネルのこと。パネルカラーは各メーカーによって種類があり、色やデザインによって価格が分かれる場合がある。アクセントパネルを取り入れることで、浴室空間にしまりと落ち着きが生まれる。
アクリル塗料
アクリル樹脂を主成分とする塗料であり、住宅以外にも他分野で用いられている。住宅分野では現在はシリコン塗料の需要が高いため、用いられる機会が少ない。
メリットは塗料としての安価であり、カラーバリエーションや種類に富み、非常に扱いやすいところ。また、デメリットとしては耐久性の低さがあげられる。安価であっても塗替えサイクルを日当たりによっては5年程度で迎えてしまうため、足場代や施工費用を考えると経済メリットを生かすことができない。小屋などの小型の建物をDIY塗装するシチュエーションでは、費用と作業性の特徴が生きてくる。
アコーディオンドア
アコーディオンドアは伸縮タイプの引き戸のこと。折り戸のように開閉時に出っ張りを大きく作ることがなく、おおよそレールの範囲で折りたたむことができる。大きな開口部の間仕切りとして用いられている。
朝顔
朝顔とは仮設足場からの落下物による事故を防ぐために設けられる防護棚のこと。朝顔の設置基準は足場の高さによって変わり、10m以上の足場では1段以上、20m以上では2段以上の設置が義務付けられている。また、足場から水平距離で2m以上、水平から上へ20度以上とされている。
アスベスト
アスベストは石綿(せきめん・いしわた)と国内では表記され、古くから住宅に用いられている繊維状の天然鉱物。アスベストの施工はビルなどの建築物における耐火や防音、断熱を目的とするほか、屋根材や防音材などに用いられてきた。 アスベストの飛散による吸引が肺線維症や肺がんなどの健康被害を招くとされ、昭和50年(1975年)に吹き付けアスベストの使用が禁止され、2004年・2006年と含有製品の出荷既製が進んでいる。2004年頃建築の住宅には屋根材にアスベストが含まれている可能性があり、処分費用が特別多くかかる。また、規制後に表れてノンアスベスト系屋根材は強度に問題があり、屋根板の破損が多く報告されている。
アスファルト
アスファルトは原油に含まれる炭化水素からなる重質の化合物。日本語では土瀝青(どれきせい)や地瀝青(ちれきせい)と呼ばれる。アスファルトには天然のものと石油化工の物があるが、現在用いられているほとんどが加工物である。用途は防水材や燃料とあるが、代表的かつ日常的な使用例は道路に施行されるアスファルト舗装。舗装に用いられる場合は、アスファルトに砂利や砂などの骨材を混合させたものであり、正式名称を「アスファルト混合物」と呼ぶ。また、別名としてアスファルトコンクリートがある。
アスファルトシングル
アスファルトシングルはアスファルトを浸透させた基材に石粒を表面加工した屋根材。海外の住宅では長く愛される屋根材であり、日本の住宅でも用いられている。シート状のアスファルトシングルは加工がしやすく、極めて軽量な点が特徴。重ね葺きもしやすく、釘や接着剤で固定する。
アスファルトルーフィング
アスファルトルーフィングはアスファルトを主成分に製造される防水材のこと。屋根材の下に施行され、雨水の侵入を防ぐ。一般的な耐久性は10年程度であり、ハイグレードの物を使用することで3〜5年程度寿命が延びる。
あそび
あそびとは部材間にある隙間や緩みのこと。滑らかな動作や衝撃の緩和のために意図的に緩みを作る場合がある。
あたり
①部材の仕上がり位置や釘打ちなどの位置などの計測されたもの。
②作業の邪魔となる出っ張りや突出部分のこと。
アッパーライト
床面や通路に埋め込まれた上向きの間接照明。一般住宅よりも店舗や施設で用いられることが多く、室内・屋外での利用ともに落ち着いた雰囲気で空間を照らすしだすことができる。
アプローチ
住宅や店舗における門から玄関または入り口に至る通路のこと。特に住宅の場合は玄関アプローチと呼ばれ、家の印象を決定づけるエクステリアとして重視される。石畳やレンガ調、枕木のようなこだわりの素材で通路を彩っていくことで、独自の住宅デザインを生み出すことができる。
雨押え
雨押えは雨仕舞の一つであり、外壁と屋根の境目に用いられる板金処理のこと。下屋根と外壁の取り合い部分が代表的な施工部位であり、境目の隙間を板金でふさぐことで雨水が構造内に侵入することを防いでいる。
雨仕舞
雨仕舞は雨水を正しく輩出するために外装に設けられた構造のこと。棟やケラバ、軒先などの屋根上の水の流れを生む部位のほか、重要なのが取り合いと呼ばれる外壁や屋根といった別の構造が結合する部分。雨押えと呼ばれる板金で取り合い部分の隙間をふさぎ、正しく排水することで雨漏りを防いでいる。
雨樋
雨樋は屋根面を流れる雨水を軒先で受け、地上や下水に排出する角型または円形の管。軒に沿って水平に設置された樋を軒樋(横樋)と呼び、傾斜に沿って流れた雨水が集水器へと集まり、外壁に沿って垂直に降りる縦樋(竪樋)を通り地上や地下の終着点に辿り着く。経年による破損やごみや葉っぱなどのつまりによって雨水の流れが悪くなると、溢れや滞留を生み、外壁や周囲への汚れまたは雨漏りといったトラブルを生むことがある。
雨戸
雨戸は窓の外側に設置する雨除けの戸のこと。戸袋と呼ばれる部分に収納され、使用時に引き出す。古い住宅では木製のものが取り付けられているが、現在はステンレス製のシャッターが主流となっている。強い雨風をしのぐことが主な目的であり、台風に対する防災設備として注目されているほか、防犯対策としての利用も推奨されている。
アラミド繊維
アラミド繊維は有機合成によって作られる繊維で、その高強度かつ高耐久性から防弾チョッキや光ケーブルの補強材に用いられています。建築業界では基礎補強工事の一つとして、エポキシ樹脂とともに用いられています。
アンカーボルト
アンカーボルトは構造物や設備機器をコンクリートと固定するために用いられる金具。建築現場では基礎(コンクリート)と構造物である建物の固定に用いられている。
アンペア
アンペアとは電流の流れる量を示す単位であり、数字とともに「12A」のような形で表記される。
筏張り(いかだばり)
筏張りはフローリングの貼り方の一種。長手方向のつなぎ目を均一にずらして配置するため、板材が段差を組んでいるように見える。
石綿
アスベストの日本国内での表記。「せきめん」や「いしわた」と読む。
一間
尺貫法で用いられる単位のこと。1間の長さは1818㎜。尺(303㎜)で表すと6尺になる。
一液型塗料
一液型塗料とは製造の時点で主剤と硬化剤が混合された塗料のこと。塗装時に水やシンナーで薄めて使用する。一液型の特徴は比較的安価で、扱いやすい塗料であるということ。一液型と対象に二液型塗料がある。二液型塗料は主剤と硬化剤が分けて製造され、塗装前に混合して用いる。一液型に比べ耐久性が高い点が特徴。
犬走り
犬走とは住居の周囲に設けられた幅の狭いコンクリート舗装部。1m程度の幅からわずか数十㎝と狭いものがあり、名の通り犬が走れる程度の道となっている。施工の目的は雨水によりはねた泥水が外壁を汚してしまうことを防ぐためであり、そのためにコンクリートで家の周囲を覆っている。雨樋の発達していなかった日本建築の名残で現在も施工されることはあるが、本来の目的よりも家周囲の雑草の防止などに効果を発揮している。
入り隅
入り隅は内側に入り込んだ壁の角のこと。外側に張りだす角の事を出隅という。
入母屋屋根
入り母屋屋根は屋根の形状の一つ。切妻と寄棟を合わせた形状と表記されることが多く、寄棟の中段に切妻屋根を乗せたような形状である。日本建築に多く用いられ、特に城や社寺に採用されているため、威厳や風格が合わさった重厚な雰囲気が魅力の形状である。
ウォシュレット
TOTO株式会社の商標であり、電動仕様の便座を指す。おしり洗浄、ビデ洗浄、暖房便座、便座の開閉が主な機能である。LIXIL製品はシャワートイレと表記。
浮き
浮きは設置物やその一部が剥がれや外れによって接地面から離れている状態のこと。浮きや膨れという表現は塗装でも用いられ、塗料が水膨れのように内部に膨らみを持ち接地面から浮いている状態を指す。塗装前の水洗いや下地調整、下塗りの施工不良などが主な原因としてあげられる。
打ち重ね
打ち重ねは硬化途中のコンクリートに重ねて新しくコンクリートを打ちこむこと。コンクリート硬化後に新しく打ち込む場合は打ち継ぎと呼ばれる別の工法となる。
打ち継ぎ
打ち継ぎはあらかじめ打設したコンクリートが硬化後に新しくコンクリートを打ち込むこと。硬化途中に新たに打ち込む場合は打ち重ねという別の工法になる。
内法
内法は建築物の面積計算の一つ。もともとの構造体である壁の中心線から広さを測る壁芯とは反対に、構造体に設置されたボードや壁材を含んだ実寸での面積が内法となります。通常、不動産情報では壁芯での面積表示がされる。
打ち放しコンクリート
コンクリートの打ち放しは鉄筋コンクリート造(RC)や鉄骨鉄筋君クリート造(SRC)などの壁面をコンクリートで立ち上げる工法で作られた建物において、内壁にボードやクロスのような仕上げを特別設けずにそのまま利用すること。外壁を打ち放しにする場合は、防水性能を高めるため撥水コートが塗布される。主にクールなデザイン性が好まれて採用されるほか、仕上げ材を用いない分、空間を広く利用することができる。対して、断熱性能の乏しさから外気の影響を受けやすく、結露が発生しやすい点がデメリットとなる。
ウレタン塗料
ウレタン塗料はウレタン系樹脂を主成分としている塗料のこと。アクリル塗料に比べると多少高価にはなるが、耐用年数も約7年程度と長くなっている。現在はシリコン塗料やラジカル塗料、フッ素塗料といったウレタン塗料よりも高価ではあるが、耐久性や機能性の高い塗料の需要が高まり、ウレタン塗料を施工する機会は少ない。メリットとして塗料自体の柔軟性が高いため、環境的影響で下地が動きやすい場合には固い塗料に比べてひび割れが発生しにくい。
ウレタン防水
ウレタン塗料による防水工事。現在主流となっているFRP防水とは違い、繊維質のシートを用いず塗料のみで仕上げる工法。安価でメンテナンス性が高く、複雑な構造にも柔軟性の高い塗料で対応できる点が特徴。FRP防水に比べると耐久性に劣り、乾燥に日数がかかる。
釉薬
釉薬は瓦やタイルに用いられる表面のコーティング剤のこと。瓦の多くは釉薬が使用され「釉薬(ゆうやく)瓦」と呼ばれる。釉薬を使用しないものは「素焼き」「無釉薬瓦」と呼ばれる。
上塗り
塗装工事における仕上げ作業を指す。通常は「下塗り」「中塗り「上塗り」と三回塗装を行なう。
上物
不動産業界の表現の一つであり、土地上に立てられた建造物を指している。通常は一般家屋のこと。新築または中古住宅の販売の際は建物を中心に紹介されるが、建物に評価価値が乏しい場合、土地販売の注釈として「上物あり」や「古家あり」の表記がされる。反対に建物の解体が住んでいる場合は「土地:更地」と表現がされている。上物や古家の利用は新しい所有者に委ねられるが、老朽化や耐震性などの問題点に注意が必要。
エコキュート
エコキュートは電気式の給湯器。ヒートポンプと貯湯タンクの2つで構成されており、他の給湯設備に比べ設置スペースを広くとる必要がある。電気料金の安い夜間にお湯を沸かし貯湯するため、省エネかつランニングコストダウンを見込むことができる。電気や水道が止まった際も貯湯タンクからお湯を出すことができるため、災害時の対策としても注目されている。
エコジョーズ
エコジョーズは排気熱を利用してお湯を作るガス給湯器。ガス消費量が少なく、瞬間湯沸かしができるため、必要時にしっかりと利用ができる。エコキュートに比べるとランニングコストは高いが、初期設置費用は安く設置スペースに困ることがない。
江戸間
江戸間とは関東圏で使用される畳のサイズ。地域や時代によって畳のサイズが変わり、それによって形成される6畳の広さが変わる。江戸間のほかには「京間」「中京間」「団地間」とある。江戸間は畳のサイズが「1.74×0.8m(1.54㎡)」となり、6畳の広さが「9.27㎡(3.48×2.61m)」となる。
エフロレッセンス
白華現象とも呼ばれる外壁や塀に表れる現象の一つ。内部のコンクリート中の成分が溶け出し表出し、空気中の炭酸ガスと反応することで白色の粉として表出する。劣化を表す兆候ではなく、コンクリートの性質としてある化学反応の一種である。
エプロン
エプロンとは浴槽に取り付けられる側板のこと。現在のシステムバスの多くは、洗い場側に一面の側面を持つため「一面エプロン」と分類される。浴槽の片側が壁から離れていれば二面の側面を持つので「二面エプロン」と表記され、両側が離れているものは「三面エプロン」と呼ばれる。
エポキシ樹脂
エポキシ樹脂はビスフェノールAとエピクロロヒドリンを水酸化ナトリウムによって化学反応を起こし発生させたプレポリマーに硬化剤を混ぜて生成したものである。硬化速度に優れた強力な接着剤として住宅業界で用いられている。建築業界では塗料などに含まれるほか、アラミド繊維とともに基礎の強化工事に用いられている。
縁側
縁側とは建物の外部に作られた板張りの部分のこと。
縁切り
縁切りとはスレート屋根の塗装時に行う工程の一つである。下塗り後に屋根材同士の隙間を作る作業を意味し、屋根材の間を雨水が通るように隙間を作ることで雨漏りや毛細血管現象の予防をすることが目的である。従来は屋根材間の塗料をカッターなどの金属工具で切っていたが、現在は「タスペーサー」と呼ばれる部品を屋根の間に差し込むことで隙間を作る方法が一般的。タスペーサーの普及によって、縁切り作業の作業効率が大きく上がり、人的なミスの抑制にもつながっている。
エンボス
エンボスとは凹凸のあるローラーを用いて型押しした立体感のある模様のこと。またその加工方法としてエンボス加工という。キッチンのステンレス製ワークトップに施された細かいドットの凹凸が身近にあるエンボス加工の中でも代表的な一つ。エンボス加工の目的として、接地面を小さくすることでキズが広く入ることを防ぎ、またキズそのものに対しても目立ちにくくさせる。
追い炊き
追い炊きは給湯器に備えられた機能の一つであり、温度が低下した浴槽の湯を温め直すことである。追い炊き中は給湯器内のお湯釜に浴槽の湯を循環させることで、温め直しを行う。ガスや水を無駄なく使うことができる。
オーニング
オーニングは外壁から庭や道路へのびる日よけ用の点と屋根のこと。固定式の物と電動式の物があり、近年では太陽の動きに合わせてオーニングが伸縮する自動式のものもある。オーニングを取り付けることで、日光を屋外で遮断することができるため、室内の温度上昇防ぐことで、エアコン効率の上昇など節電や省エネ効果を望むことができる。
大引き
大引は木造住宅の基礎部分をなす木部のこと。コンクリート基礎から束石・床束と立ち上がり大引が乗る。大引は約90㎝間隔で配置され根太とともに床板を支える大切な部材。
納まり
納まりは部材の組み合わせや設置時の仕上がりのこと。
鬼瓦
鬼瓦は瓦屋根に設置される棟瓦の端に位置するデザイン性の高い装飾瓦のこと。家紋の入ったものや厄災よけのお守りとなるデザインが施されている。
折り戸
折り戸は開くときに折りたたむようにドアが作動する戸のこと。クローゼットの扉や浴室の扉に採用されることが多い。折り戸は扉が半分に折りたたまれるように開くため、廊下や脱衣所のように開閉のスペースが十分でない場所でも大きく開口を開くことができる。
オール電化
オール電化とは住宅のエネルギーをすべて電気で供給するために電気稼働の設備をそろえた住宅のこと。ガスコンロをIHクッキングヒーターに交換することや給湯器を電気式に変えることでオール電化住宅のファーストステップに移行することができる。オール電化の特徴はガスや日の利用がないことで安全性が高まるという点と省エネという点があげられる。デメリットとしてはエネルギーの供給源が一つに絞られるので、電気供給にトラブルが発生した場合は機器の利用ができなくなるという点がある。太陽光と蓄電池を設置することで停電時にもトラブル回避をすることができるが、初期費用が大きくなってしまう。
親子扉
親子扉とは片袖の通常サイズのドアと一緒に小さなドアがついた2枚建てのもの。通常利用のほか、車いすや大きな物の搬出・搬入などの際に子ドアを開いて大きな開口を作ることができる。
温水洗浄便座
温水洗浄便座とは温水洗浄機能や温風乾燥、暖房便座、脱臭、オート開閉と様々な機能を持った便座のこと。LIXIL製品ではシャワートイレ、TOTOではウォシュレットと表記される。便座のみの交換ができるものと便器と一体型になっているものがある。利用には電源が必要となるので、トイレ空間にコンセントがない場合はコンセント増設工事が必要となるので注意が必要。
開口部
開口部とは建物の空間を囲む壁面に設けられた穴のこと。単純に開口と呼ぶ場合もある。開口部にはドアや窓、換気口などが含まれ、空間の外と内をつなぐために開かれた部分を総称し、設置する建具によってその用途が決まる。開口部の機能は建物または空間内外への出入り口が一つにあり、場所ごとによって通風性や採光性を得る用途を持ち、それにより形状やサイズ、数も様々になる。住環境への影響として換気や日照はもちろん、断熱性能を左右する大切な部分となるので住宅の建設や改修時に注目を集める部位。
<窓>
窓は開口部の中でも種類が豊富な建具であり、採光性や通気性を主な機能とするほか、掃出し窓のような大きいサイズの物は庭やウッドデッキ、バルコニーへの出入りを目的としているものもある。
窓の種類
・腰高窓 ・掃出し窓 ・出窓 ・天窓
開閉方法の種類
・引違い ・開き ・はめ殺し ・上げ下げ窓 ・滑り出し ・倒し窓 ・折り畳み窓 ・オーニング窓
<ドア>
ドアは出入りを目的とした、開口部の遮断と開放を可能にする建具。
ドアの種類
・玄関ドア ・室内ドア ・勝手口ドア
開閉方法の種類
・開き戸 ・引き戸 ・折り戸
<換気口>
建物や室内に換気を目的として設けられた開口部。
<点検口>
天井や床下、壁部に設けられた開口部。内部構造や配線の確認または修理のために設けられた開口部。キッチンにある床下の点検口は床下収納と併用して用いられていることが多い。
<開口部に発生する問題>
結露
窓に発生するトラブルでよく知られている結露。室内と室外での気温差によって発生する。
雨漏り
雨漏りの多くは開口部の劣化が発生原因となっている。クラック(ひび割れ)がある場合は特に注意しなければいけない。
外壁診断士
外壁診断士は外壁の点検とアドバイスを適切に行うことが出来る技術者に与えられる資格。外壁診断士は外壁の調査を正しく行うための経験と知識を積み、その状態と修繕方法について過不足なく伝えることが求められている。また、その活動を通じて外壁改修の必要性や基準を啓蒙していくことも存在意義となっている。
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化学物質過敏症
化学物質過敏症とは日用品に含まれる化学物質によって、頭痛やめまい、不眠症などの様々な症状が現れる疾患。化学物質過敏症による身体反応はアレルギー疾患の経緯と似ており、ある定量(個人差のある)を超えた化学物質に曝露されることで、「感作」と呼ばれる抗原に対して過敏な状態となり、その後の化学物質との接触が賞状として身体に表れてくる。
香料や洗剤、化粧品、薬品などが反応を引き起こすほか、住宅に用いられる建材や接着剤の化学物質が原因となり、住まいでの不調を引き起こすことになる。特に後者の住宅建材や家具と室内空気汚染によって引き起こされる健康被害を「シックハウス症候群」と分類する。
掻き落とし
掻き落としは荒い表面に仕上げる左官工法の一種。通常のモルタル左官後に、表面を剣山などのブラシをかけることで表面を粒粒とした粗目に仕上げていく。掻き落としをかけることで、表面の艶を抑え、骨材の特徴が出た落ち着きのある質感が出る。
火災保険
火災保険は住宅にかける保険の一種であり、火災や天災による損害を補填するもの。火災保険は保険会社やプラン毎に補填される範囲が違い、水害や盗難、汚損などのおよそ火災とは関係ない範疇まで保証が可能なため、実は利用機会が多くある保険である。通常、住宅ローンを組む際に加入が義務付けられている。
笠木
笠木は住宅仕上げに用いられる部材であり、手すりや腰壁などの最上部に設置される。笠木は主に木製の物を用いるが、金属製の物や設置場所と同質の物など種類が豊富になっている。
片流れ
片流れとは屋根の形状の一つであり、屋根の頂点から片方側に一つだけの流れを持つものである。近年の建売住宅で特に増えてきた屋根形状の一つで、狭小地の建物でも採光がとりやすく、また小屋裏のスペースがとりやすい点にメリットがある。デメリットとしては屋根の雨漏りが板金面から発生しやすい点や、スタイリッシュな外観にするため窓に庇がない場合が多くあり、こちらも雨漏り発生の原因となっている。
瑕疵保証責任保険
瑕疵保証責任保険は住宅に瑕疵(施工不良や不具合)が発生した際に、その修繕や損害賠償にあたり住宅メーカーや修繕を行った会社を保証する保険である。瑕疵保証責任は売主側を守るものとして機能するが、住宅取得者が速やかに瑕疵の解消ができるように、売主側をバックアップするものである。住宅販売会社が倒産などにより瑕疵担保責任を果たせない場合は、保険会社から補償金が住宅取得者に支払われることになる。瑕疵保険は新築購入時には10年間、中古時には任意により住宅販売会社が加入する。
仮設足場
仮設足場とは建築物の建設または修繕のため、一時的に設けられる足場のこと。足場は金属製のパイプや板を用いて組み、作業者の安全な工事を可能にする。工事内容によって組まれる足場は変わり、屋根工事を行う際には屋根足場という屋根上部まで金属部材をわたす。現在用いられる足場の中では「単管足場」と「ビケ足場」が主流であり。金属管で組む単管よりも、足場板を用いるビケ足場の方が安全性の高さがあるため、設置数が多くなっている。仮設とは反対に、建造物のことを「本説」と呼ぶ。
片引き
片引きとは片側に向かって引き開ける窓や扉の開閉方法。レールの上を滑り、壁面の内部に引き込まれるタイプと壁面の片側に収まるタイプがある。引き違い窓のように窓同士が重ならないので開口部を前回にできるメリットがある。
片開き
片開きとは一枚建ての扉であり、丁番を軸に開閉する扉のこと。玄関ドアや室内の居室につながるドアによく用いられる。室内側に開く内開きタイプと室外に開く外開きタイプがある。
型枠
型枠とはコンクリートやモルタルを流し込むための枠組みのこと。コンクリートが固まるまでの間、枠内に押しとどめ、硬化後に解体する。型枠を組むことを型枠工事と呼ぶ。
矩勾配
矩勾配とは45°の傾斜角を持つ勾配のこと。10寸勾配と表すことができる。非常に険しい角度の屋根なので、屋根足場を用いた徹底した安全管理が必要。
壁排水
壁排水は排水管が壁を抜けていく排水方式のこと。床を降りていくものを床排水という。壁排水と床排水は特にトイレ交換の際に注目され、壁排水は戸建てに多く、床排水はマンションに多い。
框
框とは床の高さが変わる箇所に横貼りされる化粧板や枠組みに使われる木材のこと。床の間や玄関框が前者に当たり、障子や窓の枠が後者に当たる。
矩計図
矩計図(かなばかりず、くけいず)とは建物を垂直に切断した断面図のこと。建物の基礎から室内、天井、屋根とそれぞれの寸法・配置・材料を縮小図として把握することができる。
かまぼこ屋根
かまぼこ屋根は屋根の形状の一種であり、名称の通りかまぼこの様な半円の形状をしている。日本では体育館や工場のような施設で見られる形状であり、一般戸建てではなかなか採用されない。R(アール)屋根の名称で呼ばれることもある。三角形の屋根とは違い、円形のため屋内のスペースを広くとることができる。しかし、その一方で勾配の傾斜が少ないため、水はけが悪く雨漏りの危険性が残る。
鴨居
鴨居は障子やふすまなどを半固定する木材で横に戸を滑らすための溝が彫られているもの。戸の上に位置する木材を「鴨居」と呼び、下方を「敷居」と呼ぶ。
茅葺き
茅葺きは茅と呼ばれるススキやチガヤの草本を葺く屋根の工法である。使用する草本によっては「藁葺(わらぶき)」や「草葺」と区別する場合がある。日本だけでなく英国や北欧などのヨーロッパでも見られる伝統的な屋根の種類。日本では縄文時代から茅葺きの屋根が用いられていると推測されており、現存する日本最古の茅葺き屋根の建物は室町時代に建てられたもので、兵庫県に重要文化財として残されている。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は亜鉛とアルミにシリコンを加えた金属メッキを施した鉄板のこと。非常に軽量でありながら、耐久性や耐熱性などに優れており高い加工性を持つことから屋根や外壁などで建築材料として用いられている。
瓦
瓦は日本古来から用いられている伝統的な屋根材のこと。形状によって和瓦や洋瓦に分類され、その材料によって粘土瓦、セメント瓦、金属瓦と分類される。
瓦桟
瓦桟は瓦をひっかけて固定するために設置される角材のこと。屋根の軒と水平に段々と設置される。瓦の伝統的な工法では葺き土を用いるため、比較的新しい住宅か葺直工事を行った瓦屋根に用いられている部材である。
瓦棒葺き
瓦棒葺きは屋根の形状の一つであり、木材と板金で施工したもの。屋根の流れに向かって芯木とよばれる角材を約450mm間隔で設置し、その上から板金を貼りつける。勾配の緩い屋根にも無理なく葺くことができ雨仕舞も良いが、遮熱性や遮音性に劣り、屋根裏の断熱材性能が重要となる。
換気口
換気口は住宅の内外をつなぐ換気のために用いられた空気の通り道のことである。換気扇を回したり窓を開けたりとできないときでも、常に換気をすることが可能。便利な設備といった枠を超え、現在では建築基準法によって設置を義務付けられている。2003年に法改正があり、シックハウス症候群の原因となる化学物質や株やダニで汚染された室内空気を輩出するために「24時間換気システム」として現在の住宅では標準装備されている。
換気棟
換気棟とは屋根の棟に設置する屋根裏換気のための設備である。換気棟には換気用の通風孔が空いており、屋根裏への換気口を作った棟に取り付けることで天井裏の空気を排出することができる。換気棟から侵入した雨水による雨漏りやその効果に関する疑問から、採用率が高くない設備である。
環境アセスメント
環境アセスメントは大規模な開発事業を行うにあたり、その開発が環境に与える影響を事前に予測・評価を行い公開することで第三者の意見を取り入れてより良い計画を作るための制度。
乾式工法
乾式工法は窯業系サイディングや金属系サイディングまたはタイルなどの、仕上げや下地作りに水分を用いない工法のこと。この工法では胴縁などの設置下地を外壁に固定し、その下地を利用してボードやタイルなどの仕上げ材を設置していく。モルタルやコンクリートなど水を必要とする材料を設置する工法を「湿式工法」と呼ぶ。
寒色
寒色は「寒さ」を連想させる色合のこと。青色や白色、緑色などが該当する。別名を後退色といい、また対義語として暖かさを想起させる暖色がある。
顔料
顔料は着色時に色のもととなる粉末のこと。もともとは天然鉱物由来の着色料であり、水や油に溶けない。塗料は樹脂と有機溶剤に顔料を用いて作られる。この時に顔料は塗料に溶け込んでいるわけではなく含まれている状態であり、顔料での色付けは染料のように色染めではなく色が対象に樹脂などで固定されている状態である。
木摺板
木摺板は外壁の下地に用いられる木材のこと。幅30mm程度の板材をmm間隔で柱や間柱に地面から水平方向に設置される。漆喰壁の場合はこの木摺板を下地に塗布され、モルタルの場合にはラス網を設置してから塗布する工法が主流である。
基礎
基礎は住宅を支えるコンクリート作りの土台のこと。地盤の緩さや固さによって工種が変わる。現在はベタ基礎と呼ばれる全面コンクリートで作られたものが主流。古くは布基礎という土台から足がのびものを利用し、床下には土の部分が露出する。
キッチンパネル
キッチンパネルは壁紙の汚れや燃え尽きを防止することを目的にコンロを囲うように壁面に取り付けられるパネルのこと。化粧材として様々なカラーやデザインのバリエーションが各メーカーによって用意されている。素材はアルミやステンレスなどの金属系やメラミン化粧板、ホーローとある。どの素材も耐火性があり汚れがつきにくく掃除がしやすいものである。
蟻道
蟻道(ぎどう)とはシロアリが移動に用いる道のこと。シロアリは光や風を嫌うために地表を移動することはない。そのためシロアリの排せつ物に木材のカスや土の紺生物を用いて移動経路にトンネルを作っていく。床下の点検時に基礎や床束や大引などの木材に粘土を固めて作ったような道ができている場合、シロアリの侵入があったことを意味する。
京間
京間とは関西圏から九州地方で使用される畳のサイズ。地域や時代によって畳のサイズが変わり、それによって形成される6畳の広さが変わる。京間のほかには「江戸間」「中京間」「団地間」とある。京間は畳のサイズが「1.82×0.95m(1.91㎡)」となり、6畳の広さが「10.94㎡(3.82×2.865m)」となる。
居室
主にリビングや寝室などの生活空間を指す言葉。建築基準法には居住、作業、娯楽などの目的のために継続的に使用される室との定義がある。水廻り空間や廊下などは居室に含まれない。
切妻屋根
切妻屋根は棟を頂点に両側に1面ずつ流れを持った2面の屋根形状のこと。棟の中心が建物の中央ではない場合や、流れの勾配が左右で違う場合がある。
霧除け
霧除けは庇と同義語であり、窓や玄関口、勝手口などの開口部の上に設置されている小さな屋根のことである。太陽光と雨風を遮る役割があり、住宅の快適性と耐久性において非常に重要な役割を持っている。特に耐久性に関しては、雨漏りの多くを引き起こす窓周りに直接雨風や太陽光が当たらないことで劣化や雨漏りの可能性を減らしている。
金属サイディング
金属サイディングはガルバリウム鋼板などの金属で作られたサイディング外壁材のことである。耐久性をはじめとした機能性が非常に高く、メンテナンス性も優良。サイディング全般において弱点とも呼べるシーリングを役物で隠すことやシーリング無しで組むこともできる点も耐久性を高めている理由となる。
食い付き
食いつきとは塗料の接着状態を表す言葉である。塗料の食いつきは下地の状況とそれに対する高圧洗浄と下塗りによって左右される。そのため、現在の塗料の状況確認から、必要な工程と下塗りに使用する塗料などを判断する必要がある。
クッションフロア
クッションフロアはビニール製の床材であり、加工のしやすいシート状のもので防水加工がされているため、洗面室やトイレの床に用いられる。
躯体
躯体は住宅構造の骨組みをなす部分を表す言葉であり、基礎などのコンクリート部分や床や柱といった木部を中心に含む。仕上げ材や設備機器などは躯体に分類されない。
グラスウール
グラスウールとはガラス繊維で作られた綿上の素材である。断熱材や防音材として住宅に用いられ、壁面や床下、天井裏に敷き詰められている。
クラック
クラックはひび割れを意味し、外壁や基礎などに表れるものを一般的に表す。クラックには微細なヘアークラックや深く亀裂の入った構造クラックなど種類が存在する。クラックの発生原因は単純な経年による劣化と地震や環境的な揺れなどによる外的要因のものがある。クラックの発生がメンテナンスの必要性をそのまま表すわけではないが、劣化によるものか環境によるものかを正しく知っておくことが生活の安全のためにも重要となる。
クリア塗装
クリア塗装は無着色の透明な塗料で塗装を行うことである。ワックスなどのように木材に用いられ、木部の質感や色合いをそのままに表面の保護をすることができる。外壁の塗装も同様、もともとの外壁材の素材と質感を生かしたメンテナンス塗装を行う際にクリア塗料が使用される。表面の形状が特徴的なサイディング材やジョリパットのように質感高い左官材にはクリア塗装での表面保護が非常に効果的なメンテナンス方法になっている。
グルニエ
グルニエは屋根裏部屋を表すフランス語。グルニエは部屋として用いるには夏の暑さが厳しいため、主に収納を用途としていることが多い。そのため、屋根裏収納として不動産会社から案内のある場合がある。グルニエと似た空間にロフトがあるが、グルニエは固定式ではないハシゴあるものとされ、ロフトは固定式のはしごがあるものと分類される。グルニエに比べロフトは室内の一角という感覚が強く、中二階のようにオープンにされている部屋が多い。
クレセント錠
クレセント錠とは窓サッシに多く用いられる上下に半回転させて開閉をする鍵のこと。クレセントは「三日月:英」を意味し、半円型の形をしていることに由来する。
クロス
壁や天井に使用される壁紙のこと。ビニールや布、紙と種類があり、デザイン性も様々なものがある。新型コロナウイルスの流行以降は抗ウイルス性や抗菌性のものの需要が増えている。また、犬や猫と暮らす家庭では爪によるひっかき傷を防ぐ、傷つきにくいクロスが選ばれている。
景観地区
景観地区とは、市街地において良好な景観を保存するために景観法によって指定された地域のこと。この地域では建造物の意匠性に制限がかかり、景観に背いた建築が認められず、従わない場合は工事の停止だけでなく罰則などの処分がある。また、建物の高さや敷地面積、壁の位置など建造物に対する制限が選択的に設けられ、景観地区ごとによってその数値が定められている。従来は美観地区と呼ばれていたが2005年の景観法施行によって、景観地区に名称を改められた。
珪藻土
珪藻土は珪藻という藻の一種が死滅後、化石となって堆積するなかうまれた堆積岩の一種である、珪藻土の主成分は珪藻の殻が主成分とする二酸化ケイ素と同じである。珪藻土は吸湿性や保温性、耐火性と断熱性と様々な特色を持っているため、様々な分野で利用されている。吸湿性を活かしたコースターやバスマットは家庭での利用も見られ、古くから建材としても親しまれていたように内壁へも用いられる。珪藻土自体は接着力を持たないので、使用時には石灰やアクリル系接着剤と混合し用いられる。
契約電力
契約電力とは電気料金を決める基準であり、当月を含む過去12ヶ月の中から最も電気を使った月を最大値として定められているもの。ブレーカーに記載される契約アンペアとは別のもの。
軽量コンクリート
軽量コンクリートは従来のコンクリートに比べ軽量化を目的として作られたもの。コンクリートはセメントに砂利や砂などの骨材と水を混合して生成されるが、軽量コンクリートではその骨材を一般的なものよりも軽いものを使用し、軽量化を図っている。軽量により強度は下がるが、通常のコンクリートと組み合わせることで全体的な重量の低下をすることができる。
軽量鉄骨
軽量鉄骨とは厚さ6mm未満の鉄骨のことであり、戸建て住宅の梁や柱に用いられる建材である。厚さが6mmを超えるものを重量鉄骨と呼び、ビルやマンションなどの大型建築に用いられる。
軽量モルタル
軽量モルタルとはセメントの混合する骨材にスチレン粒やパーライトなどを用いて、重量を軽くしたモルタルのことである。軽量且つ速乾性が高いため天井尾などの高所への利用や補修材として利用される。
蹴込み
蹴込みとは階段の垂直部分やキッチンの床から収納に変わるまでの立ち上がり部分などの足先でけり込んでしまいそうな部分のこと。
化粧合板
化粧合板とは丸太をかつら剥きにした薄い板を接着剤で貼り合わせて板状にした合板にシートや塗装などで化粧を施したもの。内装や家具の仕上げ材への使用が主な用途。
結露
結露とは空気中に含むことができる容量を超えた湿気が水滴となって表れる現象。空気は温度が高いほど湿気を含むことができ、温度が低いほど含むことができる容量が下がる。冬の寒い時期に結露が起こる理由がここにあり、特に外気の影響を受けやすい窓で起こるのはそのため。壁の断熱性能が低い場合は壁表面に結露ができる。雨漏りではないものの同様に内部での腐食やシロアリの好みやすい環境を招くなど、トラブルの原因となる。
桁行
桁行(けたゆき)とは、計測する建物の長手側を指す建築用語のこと。短手のことを梁間(はりま)と呼ぶ。
ケラバ
ケラバとは外壁よりも大きく張り出した妻側の屋根の部分を指す言葉である。ケラバの先には破風板が設置される。
ケレン
ケレンとはヤスリを用いて表面のさびや汚れを落とすこと。鉄部や木部の塗装工事の際に良く用いられる工程で、表面を丁寧に磨き整えることで塗料の付着がよくなる効果がある。
検収
検収は工事完了後に施工会社とお客様でともに行う品質確認作業。各会社が基準とするチェック項目に沿って確認を行い、その他お客様が気になる点を確認し、必要に応じて手直しなどの追加作業を行う。
建築基準法
建築基準法とは建築物の敷地や設備、構造に用途などを定めた建築に関する日本の法律であり、国民の生活や安全、財産などを守ることを目的としている。
建築士
建築士とは建築士法によって定められた国家資格を有するものであり、建築に関する設計や管理などの工事業務を行うことが職務である。建築士はその資格を「一級」「二級」「土木」と区分し、それによって業務を行うことができる建造物が定められている。
建築士事務所
建築士は建築士を有する事務所ならび企業のことである。建築士法により、報酬を得ることが目的に設計や工事管理などを行う場合には建築士事務所としての登録を受ける必要がある。
建築条件付き宅地(土地)
建築条件付き宅地(土地)とは、購入後の指定業者での建築が条件として付与されて、販売される土地である。建築条件付きであるメリットとして、単に土地のみ購入するよりも安い価格がつけられていることがあげられる。また、土地販売会社との接点が多い会社が条件指定される場合が多いため、業者間でのやり取りなどもスムーズに行われる。デメリットとしては、自身の選んだ建築会社が指定できないため、特徴的な建築会社での新築工事を望む場合は希望に添うことが出来ない。
建築面積
建築面積は建物が立っている範囲の面積のことであり、水平投影面積とも呼ばれる。建物を上から見る際に地面を占有している面積であり、2階に比べて1階が大きく作られることの多い住宅では1階の面積が建築面積となることが多い。建坪と同様の捉え方である。
建ぺい率
建ぺい率は敷面積に対する建物面積の割合であり、その上限面積まで建物を広げて建てることができる基準である。建ぺい率とともに容積率が通常記載され、「建ぺい率60%、容積津200%」のように不動産情報に表現される。
※敷地100㎡に対する「建ぺい率:60%」「容積率:200%」
・建ぺい率は敷地面積に対する建物面積の比率なので、60%の場合60㎡までの水平投影面積に当たる範囲が建築可能な面積となる。
・容積率は敷地面積に対する延べ床面積の比率なので、200%の場合最大200㎡までの建物を建設することができる。
高圧洗浄
高圧洗浄は高圧の水をかけることで洗浄部にこびりついたコケや藻などの汚れ、古くなった塗料の残りを洗い流す作業である。高圧洗浄は塗装工事において、足場組の後に最初に行う重要な施工であり、塗装の仕上がりにはこの洗浄の出来が大きく関与している。
硬化剤
硬化剤は塗料に混合して効果を促進する塗料の副材のこと。塗料には一液型塗料と二液型塗料があり、一液型はそのまま塗装できるが、二液型は主剤と硬化剤を混ぜて塗装する。
工期
工期とは工事の着工から竣工までの期間のこと。
工業専用地域
工業専用地域は工業の促進を目的とし、工場やコンビナートなどの工業施設建設のため指定された用途地域を指す。この地域では工業目的から外れた建物の建設は認められず、一般的な住宅などは建てられない。しかし、工場に付随すると認められる事務所や保健所の建設は認められている。
公道
公道とは国や自体が管理する公共の道路のことである。個人の所有地として持つことができる私道とは区別されている。
勾配
勾配とは傾きの角度のこと。屋根のように構造としての勾配を屋根勾配というほか、床や設置物に傾きがある場合に「勾配がついている」というような表現にて用いられる。
格子戸
格子戸とは格子状の構造を持った引き戸や扉のことで採光や通風を目的としており、部屋や空間の区切りとして用いられる。日本建築で古くから用いられる戸の一種。
構造クラック
構造クラックとは外壁に生じるひび割れの中でも比較的大きな物(幅0.3mm以上、深さ5mm以上)の物が該当し、建物の構造にトラブルを起こす危険性があるもの。外壁などの表面上に起こるひび割れは塗料の経年劣化によっておこるものや、地震などの外的要因でおこるものがあるが、構造クラックのような大きいひび割れは建物構造にゆがみや欠陥が生じている可能性があるため、専門的な状況調査が必要である。
構造用合板
構造用合板とは合板の中でも、構造耐力上の主要な部分で用いることを想定した耐久力の高い板のことである。主な用途としては外壁や屋根、床といった部分の下地であり、優れた耐震性や耐風性、気密性を発揮する。
格天井
格天井とは、格子状に木材を組んだ天井のことで、神社仏閣など日本建築に用いられている意匠である。
コーキング
コーキングはひび割れや隙間などに打ち込む変性シリコンやポリウレタンという樹脂製の充填剤のこと。シーリングに同じ。
腰壁
腰壁とは、巾木から腰の高さまでに設置される壁のことであり、汚れや傷の防止を目的とするものである。一般家庭で用いられる場合はペットのひっかき傷や車いすのこすれによる傷や汚れが該当する。腰壁には木製の建材を用いるほか、パネルを用いて水拭きや洗剤の利用などによる清掃が簡単にできるようにする場合がある。
腰高窓
腰高窓は腰の高さからはじまり天井付近までの大きさを持つ窓のことである。通風と採光が目的であり、出入り口になる掃き出し窓とは違って、2階居室のベランダのない面などに用いられることが多い。
越屋根
腰屋根とは、切妻屋根の中央部分が上部にせり出したような構造を持つ屋根のこと。採光や換気などを目的に設けられる。
骨材
骨材とはコンクリート生成時にセメントに混合する砂利や砂のこと。コンクリート強度の向上やコストの節約のために用いられる。
小屋裏
小屋裏とは戸建て住宅の天井裏にできる空間のこと。多くは中腰程度の高さしかなく、換気や気温調整が難しいため、収納や物置として用いられることが多く、居室としての利用がされることは少ない。小屋裏換気のためのシステムがフラット35利用の為の必須条件ともなっているので、現在の建物の多くは換気ができる造りになっている。
小屋裏換気
小屋裏換気とは、小屋裏にこもりやすい熱気や湿気を外に出すために設置される換気設備のこと。屋根の軒先や棟に換気口が付いたものを設置する方法がとる。
小屋組
小屋気味は屋根構造を成す骨組みのこと。トラスとも呼ばれる。
コンクリート
コンクリートとはセメントに砂や砂利などの骨材と水を混ぜて生成される建材のこと。強度と施工性の高さから、戸建てから大規模施設、公共設備など多くの建築物に用いられている。
コンクリートブロック
コンクリートブロックとは、コンクリートで作られたブロックを指す。ブロック塀や花壇の囲いなど用途は様々である。強度の高いコンクリートを扱いやすく型枠で固めたものであり、一般的にも広く流通している。
混合水栓
混合水栓とは水と湯が水栓内で混合されて使用できる水栓設備のこと。レバーのひねりで温度や水量を変えることができるレバー方式や調節器が分かれている2バルブ式などの種類がある。
コンパネ
コンパネとは厚さ12mmの耐水ラワン合板を指す言葉であるが、本来はコンパネが「コンクリートパネル」の略語であるように、コンクリート型枠工事を用途とする板材を表している。安価で耐水性も高いため、建築や運送といった現場でも用いられるが、表面は粗く反ることもあるのでそのまま建材として用いられることは少ない。
砕石
砕石とは岩を粉砕機で砕いて作った石粒のこと。砂や水にもまれて角をなくして丸くなる砂利とは違い、機械粉砕なのでごつごつと角のある石となる。そのため石同士がかみ合うので地盤をしかり締めることができる。そのため、アスファルトや道路の路盤材に用いられる。
再建築不可
再建築不可とは建て替えや増築などの工事ができない土地のことである。多くは中古住宅や古家が残されているので、その建造物を改修して住むことになる。再建築不可の物件や土地は建築基準法や都市計画法の制定によって「幅員4m以上の道路に2m以上接してないといけないという」接道義務が新たに土地に付与され、その義務を果たしていない土地には住宅を建てることができなくなったために生まれた。再建築を可能にする方法として、セットバックを行い道路の幅員を大きくすることで接道義務条件を果たすか、周囲の土地を購入するなどで面積を広げ接道が可能になるようにするという選択肢がある。
サイディング
サイディングとは建築物の外壁材として用いられる板状の建材でありセメントを主成分とした窯業系サイディングと金属板を用いた金属サイディングが主要なサイディング材である。サイディングは耐久性や防火性などの機能が優れているほか、モルタルのような左官工事と違い、技術力や熟練度に左右されない施工性の高さが特徴である。また、デザイン性も高く多様なパターンを持っているので、一口にサイディング外壁といってもハウスメーカーや施主の移行によって多彩な表情を取ることができる。基本的には塗装工事とサイディング材間に打たれたシーリングの交換がメンテナンスである。ひび割れや防水機能の低下により、サイディング材が内部に水分を含んでしまっている場合、寒冷による水分の凍結が起こると凍害といって内部からの爆裂が生じる恐れがある。その際には、ひどい場合はサイディングの貼り換えといった大規模な修繕が必要となる。
在来工法
在来工法とは日本で伝統的に用いられてきた工法を他の工法と区分する表現であり、木造軸組み工法のことを指している。在来工法は伝統的な工法に由来するが、その内容は簡略化と現代化によって現在の環境に適したものとなっている。古くは用いられていなかったコンクリートや金属建材などにより構造力学の観点から発展を遂げたものである。
左官工事
左官工事とは、モルタルや漆喰などの粘土の高い建材を塗布する工事のことである。単純な塗り付けからだけでなく様々な仕上げ方法があり、表面の加工により様々な表情を作ることができる。小手を用いてパターンをつけていく方法や、一度塗った後にローラーを転がしパターンをつけていく方法があり、ジョリパットでは数十種のパターンにカラーバリエーションを組み合わせることで、非常に豊富な仕上がりから好みのことを選ぶことができる。
下がり天井
下がり天井とは配管などのパイプスペースを取るために一部分だけ天井が下がっている部分のこと。梁のように突き出している部分。
サッシ
サッシとは窓枠に用いる建材のことである。多くの住宅や建築物ではアルミ製のものが用いられているが、近年では断熱性能の控除を求めて樹脂製のサッシが用いられることがある。
サービスバルコニー
サービスバルコニーとはマンションなどの共同住宅に設けられる狭小サイズのバルコニー。LDKや居室に面したバルコニーとは別の物をサービスバルコニーと呼ぶ。建造物によって大きさなどはまちまちだが、室内としてあてなかった面積の一部をバルコニーとしているものもあり、幅1m以下の細いものや三角形型のものと通常利用が難しいものがある。室外機置場となっていることも多い。
サービスルーム
サービスルームとは窓が小さいまたは少ないといった理由で採光性を満たさない居室に用いられる名称。納戸と同じ位置づけ。居室には数えられないため、「4LDK+S」のように表記される。
サムターン錠
サムターン錠とはつまみを回転させて開閉する鍵のタイプであり、ドアの内側に用いられることが多い。外側は鍵を差し込んで回すシリンダー錠となっておりセットで用いられる。空き巣の手口としてサムターン回しというものがあり、玄関ドアのドアスコープをドライバーなどで外し、その穴からサムターンまで棒状の器具を伸ばしてつまみをまわし開錠する。
更地
更地とは、建造物が存在せず、借地権などの権利が付いていない土地のこと。
散水試験
散水試験とは雨漏り検査の際に行う調査方法の一つである。雨水の侵入経路と想定される個所へ集中的に水をかけ、雨漏り発生時と同様のシチュエーションを再現するものである。注水を始めると内部からサーモグラフィーを用いて雨漏れ箇所を確認する。目視で雨水を確認するだけでなく、温度変化で確認することで壁内での水の動きを見ることができる。雨水の侵入箇所として疑わしい箇所が複数ある場合は、色水を用いることで侵入と発生を紐づけることが可能。
散水栓
散水栓は庭や入口、駐車場などの建物外部に設置された散水用の水道のことである。外部での取水を可能にし、水撒きや車の清掃、プールへの注水など様々な用途で用いることができる。
仕上材
仕上げ材とは表面仕上げに用いる建材のことで施工部位によって指示する対象が異なる。内壁の場合はクロスやパネルを指し、外壁の場合はサイディングなどを指す。また塗装工事の場合はトップ材と呼ばれる最後に用いる塗料が仕上げ材に該当する。
シーラー
シーラーとは塗装工事に用いおる下塗り材のこと。下塗りにおけるシーラーの役割は、中塗り・上塗りと重ねる塗料の密着性をよくする点が一つ。次に外壁(下地)の状態が悪い場合、塗料を吸い込み塗膜がうまく形成されない初期不良を引き起こしてしまうため、シーラーをよく下地に吸い込ませ状態を安定させる役割がある。下地の調整や下塗り材の適正な洗濯が美しい塗装工事につながるためとても重要な塗料である。
シックハウス症候群
シックハウス症候群とは室内に用いられる建材や家具に含まれる化学物質が空気中に発散し人体に吸引されることで引き起こされる疾患のこと。症状は人によって異なるが、めまいや呼吸器系のトラブル、それによる不眠などがあげられる。シックハウス症候群の主な原因はホルムアルデビドという揮発性有機化合物であり、接着剤や腐食剤として用いられていた物質であり。現在はホルムアルデビドに対する制限規制があり、ホルムアルデビドの発散濃度が少なく安全性が高い製品に「F☆☆☆☆」の認定が出される。
シーリング
シーリングはひび割れや隙間などに打ち込む変性シリコンやポリウレタンという樹脂製の充填剤のこと。コーキングに同じ。
シーリングファン
真―リングファンはシーリングライト(天井設置の照明)と室内空気拡販用のファンがセットになった設備機器のことである。天井が高く空気の対流しやすい空間に設けられることが多い。
シーリングライト
シーリングライトは天井に設置する照明のこと。コーキングなどのシールを打つ工事をシーリング(sealing)と呼ぶが、こちらのシーリングは天井を表す(ceiling)の意である。
市街化区域
市街化区域とは今後10年以内に市街化を優先的に推し進める区域が指定される土地であり、既に市街化を成している土地もこの区域に分類される。市街化とは都市計画に基づき、道路や公園に下水道といった設備が設けられ、住宅の開発が進められる。
シリンダーキー
シリンダーキーとはシリンダーと呼ばれる円筒、つまり鍵穴に鍵を指し込んで施閉錠する鍵のこと。鍵溝を持つものから表面のディンプルという凹みを持つ鍵など。用いられる形式によって防犯性が違い、合いかぎの作りやすさや再現性も変わる。
敷居
敷居は障子やふすまなどを半固定する木材で横に戸を滑らすための溝が彫られているもの。戸の上に位置する木材を「鴨居」と呼び、下方を「敷居」と呼ぶ。+S」のように表記される。
敷地面積
敷地面積は土地面積を表す言葉である。土地を真上から見た際の面積であり、斜面や高低差における土地面積の伸びは計算に含まれない。
システムキッチン
システムキッチンとはシンクや調理機器、収納などのキッチンに必要な部材がまとまったキッチンのこと。
◯システムキッチンの型
・I型
I型は一つのユニットにシンクや調理台、コンロが構成されるキッチンのこと。
・Ⅱ型
Ⅱ型は二つのユニットにシンクや調理台、コンロが構成されるキッチン。
・L型
L型はL字のユニットに構成されるキッチン。
・U型
U型はU字のユニットに構成されるキッチン。
◯システムキッチンのレイアウト
・壁付
壁付はキッチンが独立空間にある場合やDKにある場合によく取られる設置方法。壁に設置することで背後の空間を広く取ることができる。
・対面壁付
対面壁付はLDKのようにリビングに対面して設置されるレイアウトのこと、現在の新築住宅は戸建・マンション問わずにこの様式が主流。家事の間もリビングを見渡すことができるため、育児中のご家庭も安心して使えるキッチンとなっている。
・ペニンシュラ
ペニンシュラはオープンキッチンの形式で、片方が壁に接しているものを指す。アイランドキッチンの片側が壁についているものがペニンシュラと呼ばれる。ペニンシュラとは「半島」の意味
・アイランド
アイランドキッチンはオープンキッチンの形式で左右のどちらも壁に接していないものを指す。アイランド(孤島)のようにキッチンが浮いていることからことからアイランドと名付けられている。
システムバス
システムバスとは工場生産されるパネルなどの建材を組み上げて作る浴室のこと。在来工法と分けられる。以前はユニットバスとも呼ばれていたが、ユニットバスが「浴室とトイレが一緒の空間に組み込まれたもの」という意味に落ち着いたため、システムバスという新たな区分で呼称するようになった。
-システムバスのサイズ
システムバスのサイズは「1216」や「1616」、「1718」といった数字で縦横の大きさの頭2ケタを掛け合わせて表記する。
代表的なサイズ
・0.75坪サイズ
1116(1100mm×1600mm)
1216(1200mm×1600mm)
1218(1200mm×1800mm)
1316(1300mm×1600mm)
・1坪サイズ
1616(1600mm×1600mm)
・1.25坪サイズ
1618(1600mm×1800mm)
1620(1600mm×2000mm)
・1.5坪サイズ
1624(1600mm×2400mm)
下地
下地とは仕上げ材を取り付けるまたは支える構造物の土台にあたるもの。施工場所や仕上げ材によって下地が指すものに違が出るが、屋根では野地板や防水シートを指し、また塗装王子となれば仕上げ材のことを指す。室内ではクロスを貼る際には合板や石膏ボードが下地に当たり、棚などを取り付ける際は壁内の間柱が下地ととらえている。
下塗り
下塗りは塗装工事における下地調整にあたる塗装工事のこと。一回の塗装工事で通常三回塗装を行い、その一回目に当たるのが下塗りである(下塗り・中塗り・上塗り)。下塗りでは、上に塗り重ねる中塗りと上塗りの塗料が接着しやすくなることが目的であり、下地の状態や種類、劣化の発生原因から最適な下塗り材が選択される。
湿式工法
コンクリートやモルタルのように水を使用する材料を用いた工法を湿式工法と呼ぶ。湿式工法に対して乾式工法があり、こちらではサイディングやタイルなどの水分を用いない部材を金具などで固定する工法がとられている。
地鎮祭
地鎮祭は新築住宅の建設に入る前に工事の安全と堅牢な建物と住まいの成立を氏神様に祈願する日本建築文化に古くからある儀礼である。
(一般的な地鎮祭の流れ)
一、刈初の儀:設計者が執り行い、砂の上に立てられた草を鎌で切る。
二、穿初の儀:施主様が執り行い、盛砂に三回鍬を入れて崩す。
三、掘初の儀:施工者が執り行い、穿初の儀で崩した砂を鋤で均す。
四、鎮物埋納の儀:神職が執り行い、神様を和み鎮める供え物を埋める。
https://www.eaglekenso.com/reform/blog/211115-02/
漆喰
漆喰とは石灰に灰汁や改装などの繊維質、粘土などを混ぜて作る左官用建材。漆喰は乾燥後もともとの成分の特色を強め、石質の硬い壁となる。耐久性や防水性の強い不燃建材なので長期にわたって住まいを守ることができる。また、漆喰特有の性質として調湿作用や消臭効果をはじめとした室内空気を美しくする作用があるため、快適な室内環境を作ることができる。日本やヨーロッパで古くから用いられ、外壁や内壁の左官材としても用いられるが瓦や石材の接着に用いられる。特に葺き土に変わってのし瓦の接着に用いられる漆喰には南蛮漆喰という種類が用いられる。
実測
実測とは実際に計測した長さや幅などの数値のこと。また計測作業のことも指す。
私道
私道は個人が所有する道路のこと。国や自治体が管理する公道に対する区分である。もともと私道を持たない土地でも再建築を行うためにセットバックをし、私道を所有するというケースがある。
私道負担
私道負担とは接道義務を果たすために土地の一部を私道に変更すること。私道部分は宅地ではないため建設ができず、建設可能な面積が少なくなってしまう。また、私道は所有者が税金を払い、修繕も行う。
事務所地区
事務所地区は事務所や行政機関、企業ビルなどが集中する特別用途地域のこと。
収縮ひび割れ
収縮ひび割れは基礎などに用いられるコンクリートによく見られる現象である。コンクリートに含まれる水分が年数を重ねるごとに蒸発し、体積が縮むに合わせて互いに引き合う張力が発生し、ひび割れが発生するもの。
上棟式
上棟式とは住宅の建築の際に屋根の棟上げ作業後に行う伝統的な儀式。上棟式を行うことで、今までの工事の無事を感謝し、工事の最後まで安全無事で終えられるように祈願をする。
シックハウス症候群
住宅建材や家具に含まれる化学物質、ダニやカビなどの室内空気汚染によって健康被害を受ける疾患。人によって様々な症状があらわれるが、頭痛やめまい、かゆみに粘膜系に対する過剰な刺激があげられる。室内の換気や化学物質の発生原因を撤去することで症状を抑えることができる。
人造大理石
人造大理石は樹脂や無機微粒子によって作られた、大理石の質感を再現した建材。水回り設備で利用されることがア多く、キッチンのワークトップや浴槽・洗面化粧台のカウンターに素材として使われている。
尺貫法
尺貫法は長さや質量、体積を計測する単位系のこと。中国を起源とする計測方法に由来し、東アジアで広く使われている。日本では質量の単位である「貫」が独自のものとして作られ、この尺貫法の利用方法はまた他国とは違うものとなっている。1958年に施行された計量法によって、取引や証明などの文書に尺貫法の単位を用いることが禁止された。
遮熱
遮熱とは日差しによる熱の流入を防ぐことであり、太陽光を反射させる機能をもって行う。遮熱塗料などの遮熱物は一般的に白系の色を選択することで、より高い遮熱機能をえることができる。遮熱が夏の太陽光の影響を少なくすることであるのに対し、断熱は外気の寒暖が室内に及ぼす影響を少なくすることであるといえる。
シャワートイレ
株式会社LIXILの商標であり、電動仕様の便座を指す。おしり洗浄、ビデ洗浄、暖房便座、便座の開閉が主な機能である。TOTO製品はシャワートイレと表記。
借地権
借地権とは他者所有の土地を使用するにあたっての権利項目のことである。「地上権」「賃借権」の2種類がある。
地上権:地上権は他者が所有する土地を自由に使用する権利のこと。代表的な例は農地利用であり、土地の使用と収益が認められている。土地に対して直接的な権利を持つため、譲渡や貸出を行うことに地主の許可は必要がない。居住目的の場合は建築や建て替え、売買などを行うことが可能。
賃借権:賃借権が付く土地ではその理由が自由ではなく、建物の建て替えや売却といった行為は原則認められない。土地利用の方法については貸主である所有者の承諾が必要となる。
住居専用地域
住居専用地域とは居住地としての住環境を制限する用地区分のこと。施設やビルの建設も可能ではあるが制限があり、商業地域のように店が立ち並ぶ街づくりができないほか、工業地域のように工場が開発されることも原則ない。
・第一種低層住居専用地域
10mまたは12m未満の建造物が建てられ、敷地境界から外壁の距離を1〜1.5m離す後退距離制限が定められている。主に2階建て未満のあまり大きくない建物が立ち並ぶ居住エリアの形成を想定している。
(建築可能な建物)住宅、共同住宅、幼稚園、保育所、学校、養護施設、図書館など
・第二種低層住居専用地域
第二種低層住居専用地域とは「第一種」で認められた内容に加え、低層なマンションの建設や、コンビニエンスストア・飲食店のなどの建設が認められている。
・第一種中高層住居専用地域
「中高層」の区分が表すようにマンションなどの中高層住宅の建設が認められ、敷地面積に制限があるが、病院や大学、店舗などの建設も認められている。「低層」エリアと同じく幼稚園や学校などの建設も可能。
・第二種中高層住居専用地域
このエリアではマンションを中心とした住宅地に加え中規模な店舗の開発や食品製造工場などの建設が一部認められている。
聚楽壁
聚楽(じゅらく)壁とは聚楽土を用いて作られる土壁のこと。聚楽土は京都の聚楽第跡地付近より産出され、藁や麻、砂・水・細かい紙などで錬成される。日本建築では長い歴史を持っており、伝統的な建築物や茶室などで用いられてきた。
書院造
書院造とは武家屋敷に用いられた様式であり、現在の和室の原型となっている造りのこと。襖や障子で遮られた空間の中には畳が広がり、床の間や棚・天袋などが設けられている。
集成材
集成材は細かな木材を接着剤で集成することで作られる木質の材料である。天然の木材よりも強度が高く耐久性に長けている。また、形状の加工性が高く、木材が環境により伸び縮しないため、製作物の安定性につながる。
準工業地帯
準工業地帯では住居とともに制限下の工業施設の建設が認められている。この地域で認められている工場は環境悪化をもたらさないものとしており、食品製造加工工場(50㎡以下)や自動車修理工場(150㎡以下)のものがあたる。
準防火地域
準防火地域とは都市計画法によって定められた火災の危険を防除するための市街地エリア。防火のためにこの地域では面積と階層といった建物規模に応じて建設に関する規制が設けられる。
・2階以下
面積500㎡以下:規制なし(木造建築は外壁や軒裏、開口部に一定の防火措置が必要)
面積500㎡〜1500㎡:耐火または準耐火建築物
面積1500㎡超:耐火建築物
・3階建て
面積500㎡以下:耐火または準耐火建築物(一定の技術基準に適合のもの)
面積500㎡〜1500㎡:耐火または準耐火建築物
面積1500㎡超:耐火建築物
・4階以上
面積問わず:耐火建築物
防火地域は都市中心部の建物密集率が高い地域が指定され、準防火地域はその周辺が該当する。防火地域に対して準防火地域では建設の規制が少ない。
商業地域
商業地域は都心部や副都心部をはじめ中心的な商業地帯として、商業活動に便利な開発を行う用地として指定された地域。この地域では危険性や環境汚染の恐れがある工場などをのぞき、住居・商業施設・学校・病院など沢山の用途を範囲とした建設が認められている。
上棟式
上棟式は木造住宅で棟上げと呼ばれる屋根最上部に位置する棟木が組み上がったときに行われる儀式。近年では鉄筋コンクリート造の躯体打ち込みが完了した際にも行われる時がある。工事の無事を感謝し、職方をもてなすお祝いがおこなわれる。
ジョリパット
ジョリパットとはアイカ工業株式会社が製造販売するフランス生まれの左官用建材のこと。ジョリパットの特徴は豊富なカラーとバリエーションで住宅に様々な表情」を与えられるところ。色は141種類あり調色も可能。また、デザインはコテ仕上げからローラーでのパターン仕上げと91種類揃えている。主に外壁や門塀などのエクステリアに用いられるが、内装での利用も高級感のある印象をあたえることができる。
シリコン塗料
シリコン塗料とはシリコン樹脂を主成分とした塗料のこと。近年一番人気の高い塗料種であり、多くの製品が発売されている。一番の特徴は高い耐久性であり、耐用年数はおよそ10年となっている。また光沢やツヤのある仕上がりとなる点も特徴にあげられる。昨今ではラジカル塗料が台頭し、その高いコストパフォーマンスの影にシリコン塗料は隠れる存在となった。
シロアリ
シロアリは木材を食料とするゴキブリ目の昆虫。蟻に見た目が似ているが、蟻とは生態系が異なるもの。シロアリは樹木に含まれるセルロースを糖分に変える共生菌を体内に持つため、木材を食べることができる。シロアリの中でもイエシロアリと呼ばれるものは建築物の木材を食べることで住宅構造に大きな被害をもたらす。雨漏れや床下の湿気によって水分を含んだ木材を好みシロアリは繁殖するため、それらの症状がある住宅は注意が必要。
https://www.eaglekenso.com/reform/blog/220303/
シロッコファン
シロッコファンは多翼送風機とも呼ばれ、細かな羽根が円筒上に配置された排気設備の一種。シロッコファンの特徴はダクト間を用いた排気を行う点であり、壁外へそのまま排気するプロペラファンと違い、風の影響を受けにくく、ダクトを延ばすことで排気位置の移動が可能。そのためマンションでキッチンに用いられているほか、浴室天井部に設置されている換気設備もシロッコタイプとなっている。
水性塗料
水性塗料とは塗料の形態の一種あり、水を溶剤として利用する塗料のことである。水性塗料に対するのは油性塗料である、両者を比較すると水性は油性に比べ耐久性能は低いが施工時の臭いが少なく、扱いやすいものである点が特徴。
数寄屋作り
数寄屋(すきや)作りとは母屋から離れて作られる軽妙洒脱な一室に用いられる建築様式のこと。安土桃山時代の茶室に代表されるように持ち主の好みにあわせてつくられるため、「数寄」が意味する風流を好むという精神が現れているが、「侘び寂び」の精神のように洗練された素朴さや質素さが現れている。
スケルトン工事
スケルトン工事とは構造部にいたるまで表層を解体する工事のこと。マンションリノベーションやテナント店舗の解約時に行われることが多い。
筋交い
筋交いは四角形に組んだ木材に対価に通す補強材のこと。重量による縦の圧力や揺れなどによる横からの圧力への耐久性をつける。
スタイロフォーム
スタイロフォームとは無数の気泡を持つポリスチレンフォームの断熱材のこと。断熱性能が高く非常に軽量であり、カッターナイフで加工できるため、非常に扱いやすい建材。
スタッコ仕上げ
スタッコ仕上げとはモルタル仕上げの一種である。モルタルの上に化粧漆喰で仕上げる工法が従来のものであるが、現在はモルタルや合成樹脂を用いて行う。本来の工法は塗布した塗材をコテなどでたたき、粒立たせるように起伏を作るというもの。現在はスプレーガンを用いた吹付けや、吹付け後のローラーやコテで抑える方法も取られる。スタッコ仕上げの他に「吹付けタイル」や「リシン仕上げ」が代表的な仕上げ工法として挙げられる。
捨てコンクリート
捨てコンクリートとは基礎工事前に行われるコンクリート打設のこと。墨出しやレベル調整、基礎の土台調整を目的に行われる。
ステンレス
ステンレスとは鉄を主成分にクロムやニッケルを含んだステンレススチールの略称。汚れにくく、錆が出にくい特性を持ち、厨房などの水場に良く使用される。
滑り出し窓
滑り出し窓とは外側へ突き出すように開く窓のこと。窓枠のレールに沿って滑り出すような動きをする。開いた窓が斜めに庇のように開口部を覆うため、雨を避けて風を取り込むことができる。
スマートハウス
スマートハウスとはエネルギーの創出から貯蓄、消費までのサイクルを無駄なく循環させる省エネシステムを持った住宅のこと。一般的に「HEMS(ヘムス):Home Energy Management System」と呼ばれるエネルギー管理システムを導入している。太陽光からソーラーパネルによってエネルギーを生み出し、蓄電池に蓄える。そしてその消費はオール電化家電によって行われ、効率の良い利用が可能となる。「創エネ」・「蓄エネ」・「省エネ」のトライアングルが正しく機能し、地球環境や家計に優しい住宅を実現することがスマートハウスの目的である。
墨出し
墨出しとは柱の中心線や壁の仕上げ面などの構造物の位置を実際の下地面に書き出すこと。もともとは大工が墨つぼを用いて行っていた作業を語源とシ、現在では技術が発展しレーザーで行うこともある。
スレート
スレートとは粘板岩の英語名であり、石材や色料として用いられるものを指す。薄板に加工したスレートは屋根材に用いられ、高い防水性と耐久性を持つ。現在住宅に用いられる「スレート瓦」はセメントに繊維質を混ぜて加工したものであり、形状や施工方法も違うが同様に「スレート」と呼ばれる。この二つを特に区別する際は粘板岩加工の物を「天然スレート」とし現在の工業生産のものを「化粧スレート」や「人工スレート」と呼んでいる。
寸法
寸法は長さで表される数値のこと。実際の計測値と参考のものがある。
制震構造
制震構造は高層ビルなどに用いられる地震などの揺れを抑える構造のこと。耐震構造が持つ建物への強度性能に加えて、地震の揺れを吸収する制振装置が設けられたもの。制震装置はダンパーと呼ばれる壁内や柱内に用いられるサスペンションや、上層部に設置する揺れを吸収し抑えるさせるおもりに代表される。 耐震構造や免震構造は同じく地震に対する構造ではあるが、別のものである。
・耐震構造
建物に筋交いや耐力壁を用いて、揺れに対する強度を上げたもの。
・免震構造
免震層と呼ばれる揺れを吸収する双が建物と地盤の間に存在するもの。
赤外線サーモグラフィー
赤外線サーモグラフィーは物体の放射する赤外線量を検知して温度分布を行い、色分けによる可視化を行う装置である。雨漏り検査や塗装の浮き、電気設備の不具合の調査に用いられる。雨漏り検査では水の通る場所や内部に溜まっている場所が他よりも低い温度で表示されるため、雨漏り発生時や同様の状況再現を行う散水試験と合わせて使うことで雨水の侵入経路などを調査する事ができる。摂氏零度以上の温度を持つ物体はすべて赤外線を放射しており、温度が高くなるにつれ放射する赤外線料も増える。簡易的な説明ではあるが、その量を検知することが赤外線サーモグラフィーによる温度確認の原理となっている。
石膏ボード
石膏ボードとは石膏を主な材料とし軽量の骨材を混ぜてボード上にしたものを両面厚紙で覆って仕上げたもの。壁や天井の下地材として用いられる。防火性や遮音性、加工性に優れているため、多くの住宅や建造物で内装下地に用いられている。ネジを用いると石膏ボードを砕いてしまい固定でいないため、ボードアンカーという部材を用いる必要がある。
接道義務
接道義務とは土地が「幅員4.0m以上の道路に2.0m以上接していなければならない」という建築基準法が定める義務のことである。この義務は消防車や救急車などの緊急車両が通行できる道を作ることを目的としており、この基準以下の道路と面している場合は再建築ができない。再建築を行う場合はセットバックを行うか、隣接する土地を購入するなどの方法で道路の幅員や設置面を長くする必要がある。
セットバック
セットバックとは接道義務を果たすために土地の一部を私道に変更すること。セットバックを必要とする土地ではセットバックを行わないと、住宅の建建設や再建築ができない。
セメント
セメントは微細にした石灰石と粘土を主成分に珪石や酸化鉄によって成分調整した粉末を水で練り上げて作られる接着剤のこと。コンクリートやモルタルの材料として用いられる。セメントに砂や石といった骨材を混ぜたものがコンクリートやモルタルと呼ばれるものになる。
・コンクリート:セメント+細骨材(砂)+粗骨材(砂利)
・モルタル:セメント+細骨材(砂)
洗濯パン
洗濯パンとは洗濯機置場に設置されるプラスチック製の台座のこと。防水パンとも呼ばれる。洗濯機と床下排水をつなぐもので、漏水時に水をせき止め床材や室内への影響を防ぐ目的で設置されている
専有面積
専有面積とはマンションなどの集合住宅で居住者が所有する専有部分の面積を指す。通常玄関ドアの内側から窓の内側までが含まれ、バルコニーや玄関ポートは含まれず「共有部」とされる。
増改築相談員
増改築相談員は住宅リフォームに関する知識を持ち、お客様のご相談に正しくアドバイスをすることができるリフォームの専門家のこと。増改築相談員になるためにはリフォーム工事に関する実務経験を10年以上持ち、研修の受講と考査への合格が必要。リフォーム事業者としての必須資格ではないものの、リフォーム業界での実績と経験を測ることができる資格。
造作
造作とは室内の部材や設備を設置する大工工事のこと。内装工事とは分けられる。
造成地
造成地とは建物の建築に当たり、埋め立てや盛り土などの土壌改良を行って区画形質を変更された土地のこと。
増築
増築とは部屋数や床面積を増やすために行う工事のこと。既存の建物を改修して行う場合と、敷地内に建築物を新たに建てる場合がある。土地の建ぺい率と容積率の範囲で行うことが可能。増築に対して部屋数を減らす工事や、2階部分を撤去し平屋にするといった工事のことを「減築」と呼ぶ。
ゾーニング
ゾーニングとは建物内の部屋を役割毎に分類して配置すること。パプリックスペースやプライベートゾーンなど用途を定めた配置や、二世帯住宅に分ける世帯別に利用できる配置が例として挙げられる。
袖壁
袖壁は建築物に設けられた小壁のこと。目隠しやプライバシーの確保、延焼防止、建物強度の底上げを目的とする。
反り
反りとは主に木材に現れる部材が反り返る現象のこと。乾燥や湿度などの影響によって発生する。
ダイオキシン
ダイオキシンは毒性のある化学物質であり、正式にはダイオキシン類という。類とつくようにダイオキシンは単一の物質ではなく、ポリ塩化系の物質の総称であり、それぞれによって毒性が異なる、ダイオキシンはごみの焼却や化学物質の製造によって発生し、土壌や水環境の汚染を起こし、飲食物を通して人体に吸収されることで発がん・生殖毒・免疫毒などの悪影響を人体にもたらす。
耐火構造
耐火構造とは建築物内部で発生した火災の外部延焼や建築物の倒壊による被害拡大を抑えるための構造。外部からの火災に対する延焼防止措置は防火構造という。耐火構造には条件を緩めた準耐火構造が下層に存在する。
対候性
耐候性とは太陽光や雨風などの天候による影響に対する耐久性のこと。屋外の建材や塗料に用いられる評価指標である。
耐震構造
耐震構造とは地震や強風による揺れによる倒壊を防ぐため、建物強度を高めたもの。柱間の筋交いの設置や耐力壁の配置によって耐震性を高めていく。週報住宅に一般的な構造であり、多くのマンションで採用されている。地震に対する耐久力は高いが、揺れ自体を抑えるものではなく、上層階では大きな揺れが発生するため、室内での家具の倒れや家財の落下などの対策をする必要がある。
耐震構造と同様に揺れに対する構造として「制震構造」と「免震構造」がある。
・制震構造
耐震構造に加えて制震装置が設置されており、建物の揺れを抑えるというもの。
・免震構造
免震層と呼ばれる揺れを吸収する双が建物と地盤の間に存在するもの。
対面式キッチン
対面式キッチンとはLDKやLDで取られるキッチン形式の一つであり、リビングやダイニングの様子を見守りながらキッチンでの作業ができるように、キッチンが部屋側を向いているもの。I型のキッチンの場合は壁付け対面式となっており、Ⅱ型ではアイランドやペニンシュラの方式をとる。
タイルカーペット
タイルカーペットとは主に正方形に形成されたカーペット材のことで床の上に敷設して用いる。オフィスや介護施設などで用いられることが多く、土足で立ち入る場所で使用される。とても扱いやすい床材で施工性が高く、汚れた部分の差し替えも簡単にできる。
太陽光発電
太陽光発電とは太陽光の力を利用した発電機器またはシステムのこと。太陽光で発電を行う原理は、発電システム内のN型シリコン半導体とP型シリコン半導体に光エネルギーが加わるとN型にマイナス電子が集まりP型にプラス電子が集まる現象が起きることで乾電池のように「プラス」から「マイナス」に電気が流れることになり、太陽光が「電気エネルギー」に変換される。そこで生まれたエネルギーを一般利用可能な交流電力に変換するために太陽光モジュールという装置が接続されている。太陽光を電気エネルギーに変換するパネルとそれを利用するモジュールを合わせて太陽光発電システムと呼ぶ。
太陽光発電の利点は、自然のエネルギーを利用するためライフラインの電気利用環境に問わず電気の利用ができる点にあり、また、環境にも優しい点も大きな特徴。以前のように太陽光発電の設置に補助金が発生しない点や売電価格の低下に応じて、設置による経済的メリットは少なくなっているが、省エネの観点と災害時に利用可能なエネルギー源という点では変わらない価値を持っている。近年では大規模な太陽光システムが山林を切り崩して作られていることから環境破壊と土砂崩れの発生リスクが懸念されている。
耐用年数
耐用年数とは塗料や設備機器、建材に関する利用可能な年数である。実際の試験や計測値による算出のほか、理想値として「期待」耐用年数と用いることもある。
ダウンライト
ダウンライトとは天井面に設置された小型の埋め込み式照明のこと。玄関や廊下、リビングの間接照明に用いられ、メインの照明ではなく補助照明としての役割がある。
高窓
高窓は高所にある窓のこと。戸建て住宅での採用は少ないが、施設など天井の高い建設物に設けられていることが多い。採光のためにFIX窓になっていることもあるが、体育館などではレバーで開閉できるようにしていることもある。
多機能シャワー
多機能シャワーとはシャワーヘッドの切り替えで水量や取水パターンを選択できる機能や浄水機能、マッサージ機能を持つもの。シャワーホースからの交換で使用できる安価なものから、システムバスのオプションとしてメーカーが用意しているものがある。
タッチアップ
タッチアップとは部分的な修正や傷隠しの塗装を施工後に行うこと。工事後の足場解体やその後の生活の中で外壁に傷がついたなどの手直しが必要となった際に行うタッチアップを行う。施工後に余った塗料を小さな館や便に移しタッチアップ材として保管しておく。
建売住宅
建売は建築後に販売される住宅群のことで、近接区画に複数棟建設される。注文住宅に対する表現ではあるが、建設中や前段階で購入を決めていれば仕様に対する要請をすることが可能。同区画に同時期へ入居する過程が多いため、ご近所づきあいをはじめやすい。
建具
建具とはドアや窓などの可動部とその支えとなる枠組みを総称して呼ぶもの。
建坪
建坪は建物が立っている範囲の面積のことであり、水平投影面積とも呼ばれる。建物を上から見る際に地面を占有している面積であり、2階に比べて1階が大きく作られることの多い住宅では1階の面積が建坪となることが多い。建築面積と同様の捉え方である。
玉掛け
玉掛けとはクレーンなどへの物のつり上げと取り外しをする作業のこと。国家資格である「玉掛け技能講習」を取得することで作業を行うことができる。
垂木
垂木は屋根の棟から軒へと渡す木材のこと。ケラバから軒に対して垂直に約45㎝ピッチで取り付けられる。垂木が取り付けられると野地板を貼り付け、防水シートの敷設により屋根の下地が完成する。
タンクレストイレ
タンクレストイレは水洗用の貯水タンクを持たないトイレのこと。水洗時には給水管から直接水を取り込む。この動作が電気式で行われているため、停電時には通常の方法では水を流すことができない。カバーを外してハンドル操作をするか、電池をつなぐ必要がある。また、水量が少ない点は節水トイレとしての利点があるが、排泄物を流しにくく、排水管の勾配が弱い場合には逆流するといったトラブルが起こることもある。
タンク式のトイレからタンクレスに交換する場会は、トイレに手洗い器が備わっていない為、別途手洗い器を設ける必要がある。給排水の分岐工事や手洗いカウンターの設置工事など費用が上がる点や手洗い器を設置するスペースが確保できるかといった点を考慮しなければならない。
暖色
暖色とは温もりをイメージさせる色合いの系統を指す言葉。赤色やオレンジ色などが含まれる。進出職とも呼ばれ、暖色と反対に「寒い」イメージを与える色合いを「寒色」と呼ぶ。
団体信用生命保険
団体信用生命保険とは住宅ローンやリフォームローンに付随して加入する生命保険のこと。借入主の死亡などで返済が難しくなった場合に生命保険会社からローンの残債にたいする保険金が支払われる。一般的には団信と略称で呼ばれる。
団地間
団地間とは文字通り団地やアパートなどの共同住宅で見られる畳のサイズ。地域や時代によって畳のサイズが変わり、それによって形成される6畳の広さが変わるなか、団地間だけは建物種類に依存している。団地間のほかには「江戸間」「京間」「中京間」とある。団地間は畳のサイズが「1.7×0.85m(1.44㎡)」となり、6畳の広さが「8.67㎡(3.4×2.55m)」となる。
断熱
断熱とは室内に及ぶ外気の影響を少なくすることである。断熱材や複層ガラスによって熱の流入・流出を妨げる。遮熱が夏の太陽光の影響を少なくすることであるのに対し、断熱は外気の寒暖が室内に及ぼす影響を少なくすることであるといえる。
断熱材
断熱材とは断熱効果を持った建材のこと。主にグラスウールやスタイロフォーム、発泡ウレタンフォームなど壁内や下地など構造物に近い建材が当たり、複層ガラスや断熱カーテンのような設備は含まれない。
蓄電池
蓄電池とは電気を貯蓄することができる設備のこと。蓄電池の貯蓄容量と電気利用方法によっては10時間以上の電気使用ができるものもあり、災害時のライフライン維持や電気料金の高い日中での地用による電気料金の節約を行うことができる。
中京間
中京間とは愛知や岐阜などの中京地方から四国や東北に見られる畳のサイズ。地域や時代によって畳のサイズが変わり、それによって形成される6畳の広さが変わる。中京間のほかには「江戸間」「京間」「団地間」とある。中京間は畳のサイズが「1.82×0.91m(1.65㎡)」となり、6畳の広さが「9.93㎡(3.64×2.73m)」となる。
鳥瞰
鳥瞰とは建物や町を高い点から見下ろして眺めること。以前は航空写真のように大掛かりな準備が必要であったが、ドローンの技術が発展し高い解像度で撮影できることから、高品質な建物の鳥瞰図を一般企業でも提供できるようになった。
調色
調色とは色を調合して、新しい色をつくること。カタログに掲載されている既存のカラー以外のものを求めているときに、メーカー及び製品によっては調色で対応することが可能。
注文住宅
注文住宅とは建築主の理想を反映させたオーダーメイドの住宅。建築基準法や景観法などによる法規制や耐久性を考慮した建築会社の意向も合わせたものになるため、すべてが希望通りになるわけではない。
長期優良住宅
長期優良住宅とは数世代に渡り、吸うことが出来る耐久性の高さと、省エネルギー性能などの機能性を持ち合わせた住宅のこと。2009年に施行された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」によって定められた基準をみたした住宅が認定される。解体と再建築を繰り返す住宅の消費から、長期の居住が可能なストック重視の住宅にシフトチェンジを行い、地球環境問題にも適した持続可能な社会の実現に向けた施策である。
□長期優良住宅の認定基準
・劣化対策
-数世帯にわたり住宅の構造躯体を使用することが可能か
・耐震性
-数百年に一度の極めて稀に発生する大きな地震に対して損傷の低減が可能か
・維持管理、更新の容易性
-構造部よりも早く劣化する設備機器の維持管理が容易か
・可変性(共同住宅、長屋のみ)
-間取り変更のしやすさ
・高齢者対策(共同住宅、長屋のみ)
-共用部のバリアフリー対策が対応可能か
・省エネルギー対策
-省エネルギー判断基準に適合したものか
・住戸面積
-戸建て:75㎡以上、共同住宅:55㎡以上(ワンフロア40㎡以上※階段を除く)
・居住環境への配慮
-地域の街並みと調和する建物であること
・維持保全計画
-定期点検や補修の計画がなされていること
□長期優良住宅認定のメリット
・住宅ローンによる所得税の控除
長期優良住宅に認定されると最長13年間、住宅ローン残高の0.7%が所得税から控除される。
・投資型減税
ローンを利用せずに自己資産で住宅を購入した場合に適用される減税。長期優良住宅の条件を満たすためにかかった費用の10%が所得税から控除される。
・不動産所得税の減税
一般住宅では所得税の控除額が1,200万円であるのに対し、長期優良住宅では1,300万円が控除される。
「一般住宅」(固定資産税評価額-1200万円)×3%
「長期優良」(固定資産税評価額-1300万円)×3%
・登録免許税の成立引き下げ
・固定資産税の減税期間延長
・住宅ローンの金利優遇
・地震保険料の割引
・地域型住宅グリーン化事業の補助金受け取り可
チョーキング
チョーキングとは塗膜が劣化し粉末状になる現象のこと。手でこするとチョークの粉のように付着する。塗料の劣化の一つとして代表的な目に見える現象であり、防水性能の低下を表している。あくまでも塗料の劣化で外壁材の劣化ではないため、塗装をしていないレンガ造りやタイル張りの外壁ではチョーキング現象は発生しない。そのため、チョーキング現象が起きていないことが必ずしも劣化をしていない証拠ということはできない。
付け鴨居
付け鴨居とは本来戸の上部レール部分である鴨居を模して、戸のない壁の部分にも同じ高さで化粧材として取り付けるのが付け鴨居である。
土壁
土壁とは、色土に砂を加えて水で練ったものを左官材として用いて作った壁のこと。日本の伝統工法のため、「日本壁」という名称をはじめ「塗壁」や「盛ん壁」と呼ばれる。
坪
坪とは尺貫法に規定された面積単位のこと。≒3.3㎡。一坪はおよそ二畳分の広さとなっている。度量衡が廃止された今でも坪を単位にとって表現する事がある。
妻側
妻側とは屋根の棟に直角に対する建物の面のこと。棟と並行の方面を平側と呼ぶ。
面
面(つら)を「つら」と呼ぶ場合は対象の表面や先端部分を指す。複数の物を表面や先端部で合わせることを「面を合わせる」という。
面一
面一(つらいち)とは2つの部材の面が揃っていること。
吊り戸
吊り戸とは下枠を作らず、上枠のレールに戸を吊下げて開閉するもの。下枠がないので戸を開くと隔たれていた2つの空間が1つになるため開放感が高く、バリアフリー住宅としての機能もある。
ディスポーザー
キッチンのシンク下やトイレの排水管前に設けられる設備であり、生ごみなどを粉砕して排水とともに流すもの。日本ではあまり見られないが国外ではよく用いられる設備である。そのため、海外からの旅行者が多く訪れる可能性がある施設や店舗ではディスポーザーを設置しておくことで、生活習慣の違いからトイレにおしぼりなどの日本では通常流さないものを流して詰まらせるトラブルを回避することができる。
ディンプルキー
ディンプルキーとは鍵穴を持たない鍵のこと。鍵表面にディンプルと呼ばれるくぼみを複数持ち、開閉を行う。従来の鍵に比べて複製が難しく防犯性に優れている。また鍵向きの区別がないため、抜き差しが容易となっている。
出隅
出隅とは外壁などの外側に出っ張るような角のことを指す言葉である。出隅とは反対に、内側に引っ込む角である入隅がある。
出窓
出窓とは屋外に出っ張るように設けられた窓構造のこと。出窓部分が台形に出ている場合は4面に窓があり、採光や通風にとても効果的である。また、窓枠までの天板部分は棚のように扱うことができ、ディスプレイや観葉植物置き場に用いることができる。
天板
天板とはテーブルや家具などの一番上に用いられる板のこと。利便性はもちろんのこと、その家具を特徴づける部材なので天然木の一枚板をカウンターに用いるなど趣向が現れるポイント。
天窓
建売は建築後に販売される住宅群のことで、近接区画に複数棟建設される。注文住宅に対する表現ではあるが、建設中や前段階で購入を決めていれば仕様に対する要請をすることが可能。同区画に同時期へ入居する過程が多いため、ご近所づきあいをはじめやすい。
ドアクローザー
ドアクローザーとはドアの開閉のスピードを調節するもの。急に強い勢いで閉まらないように調節し、トラブルを防止する。
樋
樋(とい)は「とゆ」「とよ」とも呼ばれ、雨樋と同じものを指す。樋の役割は屋根の傾きに応じて流れてくる雨水を受け、排水先まで流していくというもの。雨樋がないと屋根から直接落ちた雨水で騒音や外壁の汚れが発生する。ベランダからの排水を排出する樋は汚れやごみが詰まりやすく、排水不良が雨漏れにつながるおそれがある。
胴縁
胴縁(どうぶち)は部材を取り付けるための下地となる部材である。現在の住宅では外壁サイディングボードの取付下地として用いられることが多い。古くは羽目板外壁の下地にも用いられていた。
道路使用許可
出窓とは屋外に出っ張るように設道路使用許可は道路交通法を根拠法令とした道路上の活動や部分使用の許可のことであり、所轄の警察署によって認可されるもの。道路の通行を妨げてしまう行為をやむを得ず行う場合に許可が出される。
道路使用に関しては以下の行為が対象とされる。
1、道路において工事もしくは作業しようとする行為(1号許可)
2、道路に石碑、広告板、アーチなどの工作物を儲けようとする行為(2号許可)
3、場所を移動しないで、道路に露店、屋台などを出そうとする行為(3号許可)
4、道路において祭礼行事、ロケーションなどをしようとする行為(4号許可)
上記の行為の中で建設業では第1項目が該当し、足場や朝顔の使用やその搬出入に伴う作業において必要となる。
路使用の許可基準
1、現に交通の妨害となるおそれがないと認められるとき
2、許可に付された条件に従って行われることにより交通の妨害となるおそれがなくなると認められるとき
3、現に交通の妨害となるおそれはあるが公益上又は社会の慣習上やむを得ないものであると認められるとき
けられた窓構造のこと。出窓部分が台形に出ている場合は4面に窓があり、採光や通風にとても効果的である。また、窓枠までの天板部分は棚のように扱うことができ、ディスプレイや観葉植物置き場に用いることができる。
道路占有許可
道路占有許可は道路法を根拠法令とした道路上へ一定の工作物や物件を設けて継続的または独占的に使用する行為への許可のことであり、国や県などの道路管理者によって認可されるもの。道路占有に関して要件を満たし、公共性・計画性・安全性が確認されたものに場合に許可が出される。
道路占有物とは道路法第32条1項に定められた以下のものを指す。
1号物件:電柱、電線、変圧棟、郵便ポスト、公衆電話所、広告塔その他これらに類する工作物
2号物件:水管、下水道管、ガス管その他これらに類する物件
3号物件:鉄道、起動その他これらに類する施設
4号物件:歩廊、雪よけその他これらに類する施設
5号物件:地下街、地下室、通路、浄化槽その他これらに類する施設
6号物件:露店、商品置き場その他これらに類する施設
7号物件:道路の構造又は交通に支障を及ぼす恐れのある工作物、物件又は施設で政令(道路法施工令第7条)で定めるもの
①看板、標識、旗竿、パーキングメーター、膜、アーチ
②太陽光発電設備、風力発電設備
③津波避難施設
④工事用板囲、足場、詰所など
⑤土石、竹木、瓦、工事用材料など
⑥耐火建築物を建築する期間中必要となる仮設建築物
⑦都市再開発法に基づく施設のうち一時的に必要となる施設
⑧食事施設、勾配施設など
⑨トンネルの上又は高架下に設ける店舗。倉庫、駐車場、広場など
⑩都市計画法に基づく高度地区内の道路の上空に設ける店舗、倉庫など
⑪応急仮説住宅など
⑫自転車、原付、二輪車を駐車させるために必要な車輪止め装置など
⑬高速自転車国道などに設ける休憩所、給油所及び自動車修理所
建築業では上記7号物件の④や⑤があたり、足場や朝顔が道路を占有する期間の許可が必要。
道路占有の許可基準
①物件が、道路法第32条第1項各号のいずれかに該当するものであること
②道路の敷地外に余地が無いためにやむを得ないものであること
③占有の期間、場所、物件の構造などについて、政令で定める基準に適合するものであること。
都市計画区域
都市計画区域とは都市計画法により定められたエリアのこと。都市計画区域は「市街化区域」と「市街化調整区域」、「非線引き区域」に分けられ、都市計画区域にあたらないエリアは「都市計画区域外」と「準都市計画区域外」分類される。
・市街化区域
市街化区域では住宅や店舗の建築が推奨され、市街化としての発展が計画される。この地域では用途地域が設けられ、第一種低層住居専用地域のようにそのエリアの位置関係に準じた用途を設定される。
・市街化調整区域
市街化調整区域では自然環境の保全が目的とされ、新たな建設が用意に望めないエリアである。
・非線引き区域
非線引き区域とはまだ方向性や計画性が定まっていない区域のこと。
都市計画法
都市計画法は年の健全な発展と秩序ある整備を目的とし、都市計画の内容や決定手続きをはじめ制限や規則を設けた法律である。住宅以外にも商業施設や工場など都市に必要な土地利用を整備する一方、環境の保護や特色ある街並みといった地域の特色を大切にしている。
トップコート
トップコートは上塗りと中塗りに使用される塗料のこと。また防水塗装などで仕上げに塗布する塗料もトップコートと呼ばれる。塗装工事の提案時に素材や耐久性、色などで選択するのがこのトップコート。下塗り材は下地とトップコートのつなぎの役割なので、トップコートに合う塗料から下地の状態に最も適したものが選ばれる。
トップライト
トップライトは天窓とも呼ばれる屋根に付随した窓のこと。トップライトは天井からの採光を取れるため室内が明るく開放感を生む。さらに吹き抜けと組み合わせることで天井も高く、大きな開放感が生まれる。また、開閉式のものでは開けることによって天井からの換気をすることが出来る。デメリットとしてはトップライトが雨漏りの原因となることが非常に多いこと。屋根の中間で窓に構造が切り替わるため、その取り合い部分の劣化から雨漏りが発生することが多い。
戸襖
戸襖(とぶすま)は合板を用いて作られる引き戸のこと。紙や布で仕上げる通常の襖とは違い、板材に襖紙やクロスを貼って意匠性を持たせることができる。洋室と和室を隔てる場合は洋室側を板張りかクロス仕上げにし、和室側を襖紙で仕上げるというように部屋に合わせて分けることができる。
戸袋
戸袋は雨戸を収納するためサッシ横に設けられた薄い箱状の設備。
土間
土間とは土足での利用や出入りを前提とした床材を貼っていないエリアのこと。現代では土間コンクリートというように紺うりーと施工を中心としているが、もともと家や三和土(たたき)と呼ばれる土を利用していた。一般住宅では玄関部分に元居られる土間であるが、農家などでは農作物の加工や保管を行う作業場や炊事場として土間が利用されている。
ドーマー
ドーマーは屋根に設けられる小さな小屋型の屋根や窓を指す。ドーマーは小屋裏の採光や通気性を目的としており、ヨーロッパ建築によく見られる独特の形式が家全体のデザイン性を高める。屋根構造が複雑になるため、屋根材の仕上げが難しく、雨漏りの原因となることもある。
塗膜
塗膜は塗料が乾燥後に形成する表層部分のことを指す。塗膜はその状態が塗装億位の品質と劣化具合を示すものである。下地処理がうまくできておらず、トップ材が下地に吸い込まれてしまう場合は塗膜を正常に形成することができず、光沢にかけた見た目となる。また、経年劣化により、指でこすると白い粉が付くチョーキング現象というものが発生するようになる。この現象は塗料の樹脂が少しずつ分解をはじめている兆候であり、防水性能などの機能面を損ないはじめた結果である。
取り合い
取り合いとは部材同士の接合部のこと。また収め方や処置方法を指すこともある。「壁と下野根の取り合い」のように用いる。部材が切り替わる取り合い部分は、防水処理の甘さから雨漏りへ発展することもあるため、施工箇所として重要視される部分である。特にやねとトップライトの取り合いの部分はトラブルの原因となることが多いため、施工時の注意が必要。
内部結露
内部結露とは壁内や床下などの構造部内で発生する結露のこと。かびやダニの発生につながり建物の耐久性を損なう原因ともなる。
中塗り
中塗りは塗装工事の工程のなかで下塗りの次に行われる工事のこと。塗装工事は一般的に「下塗り-中塗り-上塗り」と三回塗装を行う。下塗りは下地調整と塗料の付着力を上げるためにおこない、中塗りからは施主様が選択した塗料を使って仕上げの塗装を行っていく。
長押
長押(なげし)は鴨居の上部あたりの高さに取り付けられる柱同士をつなぐ補強材であり、化粧板を兼ねたものである。基本的には和室に用いられているものだが、近年は洋室にも長押を設置し、フック掛けや壁付ディスプレイとして用いられている。
長屋
長屋とは共同住宅の一種であり、複数の住宅が横並びに繋がっているもの。1階建てが一般的な長屋の形式であり、江戸時代に多く見られ、数々の創作物の舞台となっている。江戸時代における賃貸物件である長屋では、大家と賃借人である店子の関係が面白おかしく描かれる。江戸時代の大家は単なるオーナーではなく、ご意見番であり面倒見役でもある。そして、大家と店子は親子同然の存在といわれていた。落語「天狗裁き」では見てもいない夢をめぐる夫婦喧嘩の仲裁に入り、その後店子ともめた挙句に退去を命じている。
長屋では夫婦喧嘩の声も筒抜けになるほど薄い壁で仕切られており、長屋の住民たちはお互いが家族のように包み隠すことのない関係性を持っていた。忌事があった場合は長屋の住民たちで集まり葬式を開くこともあった。
長屋は「表長屋」「裏長屋」と分類され、さらに裏長屋は「割長屋」と「割棟長屋」に分類される。表長屋は一番広く表通りに面しており店舗部分を持っている、二間の横幅に四間半の奥行きを持っており、店舗部分含めて約19畳程度と広い。裏長屋は居住空間としてのみ割り振られた空間で割長屋は二間×二間の約7畳(+二階部4畳)、割棟長屋は二間×九尺のおよそ6畳。畳敷きの部分はわずか4.5畳の極小住宅で家族生活をしていた。トイレはなく、長屋全体での共有利用。風呂は町の銭湯である湯屋へ通っていた。
涙目
涙目とは棚やキッチンの扉を開けるときに壁や他の家具にあたってしまう部分に取り付ける衝撃吸収用の樹脂素材シール。衝突の衝撃を吸収し、傷付きを防止する。瞳からこぼれた涙のような透明な水玉型のため涙目と呼ばれる。単純に涙と呼ばれる場合やクッション戸当りとも呼ばれる場合がある。
なめる
なめるとはネジ溝を潰してしまうこと。ドライバーとネジ溝のサイズが合わない場合や、電動ドライバーなどで強引に回してネジが力負けをした際に発生する。
難燃性
難燃性(なんねんせい)とは物質の燃えにくさを表す性質のこと。難燃性が試験によって認められた建材は難燃材料として国土交通大臣より認められる。
納戸
納戸とは屋内にある収納用の一室のこと。一室に充分な大きさがあるにも関わらず納戸に含まれる場合は、窓の数や大きさが足らず採光や通風が条件を満たしていないためである。部屋数には数えられないが、部屋としての利用は可能。
南蛮漆喰
南蛮漆喰とはのし瓦の接着・固定に用いられる漆喰のこと。伝統的な工法では葺き土を用いるが、土よりも強度や耐優勢に炊ける南蛮漆喰が現在では多く用いられている。南蛮漆喰には白色と黒色があり、黒色は見えない部分に用いて、白色は通常の漆喰の用に目に見える部分に用いられる。
二液型塗料
二液型塗料とは主剤と硬化剤を混合して用いる塗料である。一つの塗料で完結する一液型に比べ混合や撹拌の手間があるため扱いにくさはあるが、耐久性が高く、塗布対象の範囲が広い点が特徴である。
ニッチ
ニッチとは壁面に設けられたくぼみや穴のこと。小物や観葉植物などを配置する棚のように扱う。
人工
人工(にんく)とは一人当たりの一日の労働(作業)量を単位化したもの。一人工といえば「一般的な作業者が一日の労働で行える量」を指す。ベテランや熟練の大工であれば二人前の働きとし、一日の作業に二人工が払われることがある。また、半日で終る作業の場合は半人工と扱われる。
貫板
貫板とは棟板金の固定のために取り付けられる下地となる板材のこと。以前は木製の物が使われていたが、劣化に強い樹脂製のものを採用する施工業者も多い。
布基礎
布基礎とは基礎形状の一つであり逆T字の足が立ち上がったもの。ベタ基礎と違い地面が露出しているため土壌の湿気対策が必要となる。現在はベタ基礎が主流となっている。
濡れ縁
濡れ縁は建物の屋根外にせり出した縁側のこと。雨に濡れるため濡れ縁という。
根石
根石は床束を支える石であり、束石とも呼ばれる。また、石垣などで最寒暖に設置される石も根石と呼ばれる。
根がらみ
根がらみとは床束を固定するため建物と水平方向に取り付ける木材。床束などの支柱のずれによる建物の倒壊を防ぐ。床束が長い場合は斜めに取り付け筋交いの役割を兼ねることがある。
根太
根太(ねだ)とは床板の下地となる木材のことである。303mm(1尺)か455mm(1.5尺)間隔で設置される。
熱伝導率
熱伝導率とは熱の伝わりやすさを数値化したもの。数値が大きくなるほど熱が伝わりやすくなる。熱伝導は温度が高いものから低いものへと運ばれる現象を指し、熱伝導率は「気体」<「液体」<「固体」と大きくなる。また、温度のよって熱伝導率が変わるため物質が持つ定数ではない。
粘土瓦
粘土瓦とは粘土を瓦型に形成したのちに焼成して作る屋根材のこと。粘土瓦には釉薬を塗布して焼いた釉薬瓦と釉薬を用いない無釉瓦がある。
農地転用
農地転用とは農地を宅地などの別用途に変更すること。農地は国内の食料自給率を支える土地として定められているため転用に対しては規制がされている。一般的に市街地や都会化が進む第3種農地以外での容認は困難とされている。農地転用を行う際は、条件により申し出を行う機関は変わり、農地が市街化区域にある場合は農業委員会への届けをすれば許可入らないが、市街化調整区域や非線引き区域および都市計画区域外では都道府県知事や指定市町村の許可が必要となる。
軒
軒とは屋根の流れの終着点にある屋根から突き出た部分のこと。庇などと同じく日射や雨を防ぐ効果がある。
軒桁
軒桁とは小屋裏の木構造に用いられる木材であり、垂木を受け屋根を支えるもの。
軒下換気
軒下換気とは軒天に換気口のついた部材を設置し、小屋裏にこもった熱気や湿気を自然換気で排出するもの。
軒天
軒天とは軒を下から見上げた天井部のこと。軒裏とも呼ばれる。軒天には軽量なボード剤が施工される。デザインはエンボス加工のものやホワイト化粧、木目調が多く見られる。
軒樋
軒樋とは二期に設置された雨樋のこと。
のこぎり屋根
のこぎり屋根はのこぎりの歯のようにギザギザとした形状を持つ屋根の種類のこと。片流れが連なった形を取り、棟側の外壁に高窓をつけることで採光性を上げることができる。工場のように大きな面積を持つ建物に多く、いくつもののこぎりの歯がそれぞれ高窓を持つことで工場に広く太陽光を取り入れることができる。デメリットとしては屋根と外壁の取り合い部分が雨水の流れる排水部分となるため、そもそも劣化による雨水の影響を受けやすい取り合い部分から雨漏れが生じやすいこと。
のし瓦
のし瓦とは瓦屋根の棟部分に用いられる構造物のこと。瓦屋根でしか見られることがない。棟の最上部で整えた葺き土の上に両側からのし瓦を配置し銅線で締め上げていく工法が従来のものになる。のし瓦と流れの切り替わり部分は漆喰で固められる。近年では葺き土ではなく、南蛮漆喰を内部に用いてより強度を高める工法が取られている。
野地板
野地板は垂木の上に貼りつけられる板材のこと。野地板の上には防水シート(ルーフィング)が施工される。
延床面積
延床面積とは建物の各階の床面積を合計したもの。
ハウスダスト
ハウスダストとは室内に発生するちりやほこりなどのごみのことを本来は指すが、ダニの死骸やカビなど室内空気中に浮遊するゴミを広く指す言葉として用いられている。アレルギー症状やぜんそくなどの呼吸器系疾患を引き起こす要因として問題視されており、花粉などの外界由来のものも含まれるため換気だけではなく空気清浄機などを用いた空気の清浄化が必要になる。
掃出し窓
掃出し窓は床から高さ約2mの窓のこと。室内から外へ掃出すことのできるように、床と窓枠が同じ高さであることが特徴である。窓の中では採光や通気性に加えて、人の出入りに適している。一般的には2枚建ての引き違いが採用されており、リビングから庭へ大きな開口部を持っている建物では4枚建てが用いられている。
白華
白華(はっか)とは外壁や塀に使用されるコンクリートから成分が溶け出し表出し、空気中の炭酸ガスと反応することで白色の粉として表出する。劣化を表す兆候ではなく、コンクリートの性質としてある化学反応の一種である。エフロレッセンスともいう。
ハードウッド
ハードウッドとは通常の木材に比べ密度が非常に高く、高い耐久性を誇る木材である。その耐久性の高さから100年腐らないとも言われている。広葉樹にあたるハードウッドに対し、針葉樹の木材をソフトウッドという。ハードウッドは腐食や害虫に負けず、水の中で用いることができるほど水分による腐食を受け付けない。また反りや伸縮といった変化もほとんど起こることがない。通常のソフトウッドが塗装や防虫などのメンテナンスを行っても長くて10年持つかというところ、ハードウッドはメンテナンスフリーで25年から30年と長持ちする。ハードウッドのデメリットは重量が重たく、硬い木材のため加工が難しいこと。工事としては難しいものになるため木材の価格と工事費はソフトウッドでの工事より割高となる。代表的なハードウッドとしてイベやウリンがある。
鼻隠し
鼻隠しとは屋根の軒先の先端を指し、横板の設置やモルタル仕上げがなされている。鼻隠しは雨風が屋根の隙間から入らないように防ぎ、また雨樋の下地としての役割がある。もともとは垂木の切り口を隠すようにつけられた化粧材のようなものだった。
ハニカム構造
ハニカム構造とは正六角形は連なった構造のこと。蜂の巣のような構造に代表される。この構造は軽量でありながらも頑丈であり、内側の空気層が断熱効果を持つため、自然界だけではなく、航空機や人工衛星と言った航空宇宙分野でも用いられている。この構造を利用した建築部材としてハニカムスクリーンが挙げられる。ハニカムスクリーンは空気層が断熱層となり、室内温度の維持に効果を発揮する。
巾木
巾木は床から壁の立ち上がりに使用される見切り材のこと。仕上げ材の切り替わりを収め、化粧材として美しくまとめるという、天井における廻り縁と同じ役割を持っている。木製のものと安価なビニール製のものがある。
破風板
破風板(はふいた)は妻側の先端を指し、横板の設置やモルタル仕上げがなされている。雨や風が吹き込まないように防ぐ役割を持っている。
羽目板
羽目板とは壁や天井を板張りに仕上げるもの。また板張りの外壁も同様に羽目板と呼ばれている。一番の特徴は木材の持つ暖かな印象であり木材が無垢である場合には調湿効果などで快適な空気を作り出す。
はめ殺し
はめ殺しとは固定式で開閉のできない窓のこと。フィックス窓ともいう。
バラ板
バラ板とは現在の合板貼り以前に用いられていた野地板施工の方法であり、横幅の狭い板材を張り合わせていく工法、またはその板材のこと。
梁
梁は小屋組みや天井を支えるため水平に設けられた構造柱のこと。木造やコンクリート造で用いられる。
梁間
梁間(はりま)とは、計測する建物の短手側を指す建築用語のこと。長手のことを桁行(けたゆき)と呼ぶ。
バリアフリー
バリアフリーとは高齢者や身体に不自由のある方が快適に生活のできるように障壁となるものを取り除いた設計のこと。階段などの段差をスロープに変更したり、手すりをつけたりといったリフォームが一般的にされる。
引き違い
引き違いとは2枚以上の窓や戸がそれぞれ別のレールに設置されたもののこと。引き違いの特徴は開いた際に片方に2枚の窓が重なる点。大きな開口を開くことは駅内が取り扱いやすく、網戸も一枚で良いため安価で済む。2枚建ての両開きタイプが日本の住宅では一般的に用いられている。
引き戸
引き戸とはレール上に設置されたドアをスライドして開閉するタイプの扉。開閉方向が一方向の場合、片引きと呼び、二方向に引く場合は両引きという。また、扉の枚数に応じて、「2枚建て」や「3枚建て」といった区分がある。
庇
庇(ひさし)とは窓などの開口部の上に設けられた小さな屋根型の設備のこと。庇があることで開口部に直接雨水が当たることを防いでいる。
ヒートショック
ヒートショックとは「熱い」風呂から「寒い」脱衣所のような室内の温度差によって、生じる上場のことです。温度差によって血圧が⑨げに変化するため、めまいや失神といった現象が生じ、最悪の場合心筋梗塞や脳呼応側といった命に関わる症状につながる。
ビニールクロス
ビニールクロスとは壁紙に用いるポリ塩化ビニールを主成分とした建材。安価ではあるがデザインや色彩も豊かなため、一般住宅や店舗と種類を問わず用いられている。
非破壊検査
非破壊検査は壁内などの構造部分の問題を表層破壊することなく調査する検査方法のこと。赤外線サーモグラフィーやファイバースコープなどの専門機器を用いることで、通常では目視確認ができない壁の内側なども調査することができる。
広小舞
広小舞(ひろこまい)とは軒先に設置された横木を指し、垂木の先端を支える役割があり。
フィックス窓
フィックス窓ははめ殺し窓とも呼ばれ、開閉などの操作が出来ない窓のことである。光取りのために設置された窓や高所にある窓によく用いられる。
吹付タイル
吹き付けタイルとはモルタル仕上げの一種。通常のモルタル施工後に、スプレーガンでタイル材を吹き付けていく。仕上がりはボコボコとした起伏のある表面となるが、骨材をふくまないのでツルツルとしたなめらかなものとなる。吹き付けタイルには「中粒仕上げ」と「押さえ仕上げ」の2種が代表的な工法としてある。中粒仕上げはタイル材を吹き付けたままのもので、押さえ仕上げはそれをローラーやコテで押しつぶしたもの。前者が比較的均等な起伏を持つのに対し、後者は押し広がった起伏が不規則に表面に現れる。一般的に外壁では押さえ仕上げが採用されている。吹き付けタイルの他に「スタッコ仕上げ」や「リシン仕上げ」が代表的な仕上げ工法として挙げられる。
葺き土
葺き土は瓦葺き工事の際に野地板上に重ねていた土のこと。土には水と練り込んで粘着性が付いたものを用いることで上に設置する瓦の安定性が増す。昭和初期まで用いられていた工法であり、土を大量に用いることで合併して起こる屋根重量の増加が震災の影響で問題視され徐々に衰退をしていった。また、その裏では葺き土を施工できる熟練の職人の減少もあったとされる。現在では瓦桟を用いた工法が主となり、新築で瓦屋根が施工されることはめったにないが、葺き直しや軽量瓦を葺き替えで用いる際には野地板の上に角材を設置し瓦を固定している。
吹き抜け
吹き抜けとは下層階と上層階の階を隔てる床や天井がなく、一つの同空間になっているもの。玄関やリビングに良く設けられる構造。開放感があり高窓からの採光で明るい室内になる。デメリットとしては空調効率が悪くなる点や清掃面での難しさがあげられる。
輻射熱
輻射熱とは熱を持った物体が発する熱線(電磁波)のことであり、熱伝導の仕組みの一つ。ストーブや太陽が輻射熱の代表的な例であり、熱を持った物体による電磁波によって温かさが伝わる
複層ガラス
複層ガラスとはペアガラスとも呼ばれ、二枚のガラスが中間に空気層を持つように作られたもの。中に餡を包むどらやきのようにガラスが空気を包んでいる。この空気層による断熱性が生まれ結露の防止が可能。また、防音性や防犯性にも効果を発揮する。
フッソ塗料
フッ素塗料とはフッ素樹脂を配合した塗料のことであり、一般住宅に用いる塗料の中では最高級の耐久性を持つものである。耐久性や耐構成が強いため、塗替えサイクルを伸ばすことができる。耐用年数は15年以上と長く、その間に起こる光沢の減少も他の塗料より少ない。フッ素塗料のデメリットは施工費用の高さとメンテナンス性に難点があるというもの。フッ素塗料は塗替え時に塗料の密着を防いでしまい、塗料が定着しないおそれがある。
不燃材
不燃材料とは火災時に燃焼しにくく、有害なガスや煙の発生がない建材のこと。防火構造などの火災に対する構造対策時に用いられる。
プライマー
プライマーは塗装工事の際に用いられる下地用の塗料のこと。「primary(はじめの)」という言葉を語源にする。シーラーと同じく上塗り材の密着をよくするために用いられるもので、シーラーとの間にはっきりとした違いはない。シーラーは下地に吸い込ませて機能するもの。プライマーは金属系に用いられる、溶剤系の……と諸説あるものの、どちらもまとめてシーラーやプライマーとその時々によって呼ばれる。
フランス落とし
フランス落としとは戸に設置された棒状の金具をサッシに設けられた穴に落とすように差し込んで行う施錠方法の一つである。両開きの開き戸に用いられ、鍵として以外に片方の戸の固定も用途として持つ。フランス落としの名の通りフランス窓で用いられる形式であるが、かならずしも落とすような上から下向きへの動作だけではなく、下から上に作動するものもある。
プレハブ工法
プレハブ工法とは工場生産されたパネルや部材を用いて住宅を建築する工法のこと。特徴としては工期が短く、安定した施工ができる点にある。プレハブ工法の多くは軽量鉄骨造ではあるが、大きく4つの種類がある。
・鉄骨系プレハブ住宅
鉄骨を主要構造とし、柱や梁を組んでパネルをつける軸組み工法と、外壁パネルで組み上げるもの。
・木質系プレハブ住宅
木材のパネルを用いて組み上げるもの。
・コンクリート系プレハブ住宅
PC(プレキャスコンクリート)のパネルを用いたもの。
・ユニット系プレハブ住宅
鉄骨と木材パネルで構成された箱型のユニットを組み合わせて作るもの。
不陸
不陸(ふりく)とは床や基礎面に凹凸が発生している状態のこと。凹凸の発生は施工不良やレベル調整の怠りによることが多い。不陸のある状態では仕上げ材の施工や家具などの配置もできず、住む人もいるだけで気持ち悪くなるようなひどく不安定な環境となる。
分筆
分筆(ぶんぴつ)とは既存の土地を複数に分けて登記し直すこと。土地は「筆」を単位として用いて「一筆」のように数えるため、分筆という言葉が使われる。分筆は主に土地の売却時に選択される手法であり、法人では大きな土地に建売住宅を複数棟建設して販売する際にあらかじめ行う。また、複数の土地を一つに合わせることを「合筆(がっぴつ、ごうひつ)」と呼ぶ。
ペアガラス
ペアガラスとは複層ガラスとも呼ばれ、二枚のガラスが中間に空気層を持つように作られたもの。中に餡を包むどらやきのようにガラスが空気を包んでいる。この空気層による断熱性が生まれ結露の防止が可能。また、防音性や防犯性にも効果を発揮する。
ヘアークラック
外壁などに起こるひび割れの中で、幅0.3㎜・深さ4㎜以下のものを指す。髪の毛が外壁に付着したかのように薄く細かなひび割れで、緊急での問題があるわけではないが、防水性能の低下をはじめとした劣化の前兆に起こる現象のため、メンテナンスを視野に入れるきっかけとなる。築年数や塗膜の状態を考慮し、再塗装を検討する。
壁芯
住宅構造の壁の中心線から計測する面積のこと。実際に設置されている仕上げ材などが含まれない図面上の面積なので、実際の空間よりも広い面積として表記される。実寸でも面積を「内法(うちのり)」と呼ぶ。
ベタ基礎
ベタ基礎とは基礎造りの一種であり、床下全体を鉄筋コンクリートで覆う基礎構造を持つもの。ベタ基礎は建物を底面で支えるため荷重に強く、土壌をコンクリートで覆うことで湿気の立ち上がりを防ぐことができる。強度の面とシロアリ被害の防止の観点から、現在の新築住宅ではこのベタ基礎が積極的に用いられている。
ペニンシュラ型キッチン
ペニンシュラキッチンはキッチンの設置方法の一つ。キッチン部のどちらか片側が壁に面している配置方法。コンロとレンジフードは壁側に配置されていることが多く、コンロの前まで壁がありキッチンパネルが設置されていることも多い。対面キッチンとしてダイニングやリビングを見渡すことや、料理の配膳など機能的なため、現在の新築やリノベーション物件ではペニンシュラ型にキッチンを設置することが主流となっている。
ペニンシュラキッチンとアイランドキッチンとの違い
ペニンシュラは壁に接しているが、アイランドではキッチンがどの面も壁に設置していない独立した状態で配置されている。ペニンシュラが「半島」を意味するのに対し、アイランドは「島」を意味し、独立した状態を表している。
ペニンシュラキッチンのメリット
・対面式の特徴を生かした見渡しの良さと配膳のしやすさ。
・開放感がある。
・現在主流な設置方法なのでレイアウト変更やリフォームも対応がしやすい。
ペニンシュラキッチンのデメリット
・汚れや水が飛び散りやすい。
・ニオイや煙がダイニングに流れやすい。
・片付けや清掃が行き届いていないと見栄えが悪い。
ペニンシュラキッチンのデメリット部分は開放的な造りが共通しているためアイランドキッチンと共通の部分が多くある。しかし、アイランドキッチンにはない施工性の良さと扱いやすさがあるため、多くの住宅でペニンシュラ型の対面キッチンが採用されている。
ペンダントライト
ペンダントライトとは天井から吊るし下げて使用する照明器具のこと。主に器具の傘の下に電球ひとつが設置されており、あまり広くない面積を下方向に照らす。テーブルの上に光を落とすように用いるほか、レールを用いて等間隔に設置し、大きなテーブルを照らす照明として用いられている。
保温浴槽
保温浴槽とはバスタブを断熱構造が包み、水温の低下を防ぐというもの。断熱浴槽の稿かは各メーカーによって差はあるが、水温の低下を防ぐので追い炊き回数が減り、光熱費の節約につながる。
防火構造
防火構造とは周囲の火災による炎症を防ぐための構造であり、外壁や軒裏への防火措置をとるもの。耐火構造が内部の火災を外に拡げないための構造であり、防火構造は外部の火災から守るものという区別がされる。
・防火構造に必要な仕様
・防火構造が求められる建築物
防火地域
防火地域とは都市計画法によって定められた火災の危険を防除するための市街地エリア。防火のためにこの地域では面積と階層といった建物規模に応じて建設に関する規制が設けられる。
・2階以下
面積100㎡以下:耐火または準耐火建築物
面積100㎡超:耐火建築物
・3階以上
面積問わず:耐火建築物
防火地域は都市中心部の建物密集率が高い地域が指定され、準防火地域はその周辺が該当する。防火地域に対して準防火地域では建設の規制が少ない。
方形屋根
方形(ほうぎょう)屋根とは屋根の頂点から4方向または8方向に屋根材が傾斜する構造を持った屋根のこと。
防水紙
防水紙は防水シートとも呼ばれ、内部構造に用いる防水性能を持ったシートのことである。住宅の防水機能を担う主要な建材でありアスファルト素材の物が一般的に用いられている。施工箇所や建材によっての特徴毎に用いられるものが変わる。モルタル外壁にはアスファルトフェルトが用いられ、サイディング材には「透湿・防水シート」と呼ばれる湿度の出入りはできるが、雨のような水は通さないというものが用いられている。また、屋根材にはアスファルトルーフィングという、アスファルトフェルトにアスファルト層をさらに両側に重ね鉱物や樹脂で加工したものを用いている。
防水パン
防水パンとは洗濯機置場に設置されるプラスチック製の台座のこと。洗濯パンとも呼ばれる。洗濯機と床下排水をつなぐもので、漏水時に水をせき止め床材や室内への影響を防ぐ目的で設置されている。
ホームインスペクション
ホームインスペクションとは中古住宅に行う住宅診断のこと。ホームインスペクターと呼ばれる建築士資格を所有する専門家が住宅の状態を点検し修繕の必要や予算などをアドバイスする。住宅の状態を点検することによって売り手と買い手の双方にとって、より公正な取引が可能となる。販売前に状態を見えるかすることで適正価格での売却が可能となり、販売後のトラブルを未然に防ぐことが可能となる。そのため売却も早く進み、必要な資金を素早く売り手は手に入れることが可能となる。
ホームステージング
ホームステージングとは販売中の物件に家具を配置し、生活イメージを具体的に模ること。配置された家具による生活動線や部屋の実際の有効スペースを測ることができる。不動産会社によっては住宅販売時に家具をサービスとして提供することもある。また、現在では部屋の写真にCGで家具を当て込みVR体験を可能とするバーチャルホームステージングというサービスも存在している。
ホーロー
ホーローとは金属材にガラス製の釉薬を焼き付けた素材のこと。フライパンや鍋などの製品で用いられるように熱やにおいに強く、水回りでの使用に適している。建材においてはタカラスタンダード株式会社がホーローを特徴的に用いており、キッチンやシステムバスの表面素材に使われている。
ホルムアルデヒド
ホルムアルデビドは揮発性有機化合物の一種であり、シックハウス症候群の主な原因物質である。ホルムアルデビドはクロスや床材、家具などに用いられる接着剤や防腐剤または防虫剤の中に含まれている。揮発性のため空気中に成分が浮遊し、多量に吸引することでシックハウス症候群を引き起こすおそれがある。現在はホルムアルデビドの発散濃度が低い建材を用いるように規制がされ「F☆☆☆☆」の等級でその安全性が示されている。
ボンドブレーカー
ボンドブレーカーとはコーキング工事を行う際に下地側に用いるテープ材のこと。ボンドブレーカーはコーキングが三面接着しないために用いるものであり、下地側に用いることで下地にコーキングが接着せず、サイディングボードやサッシの表面材のみコーキングが接した二面接着に状態となる。三面接着を避ける理由は、コーキングが三面と接着することで、揺れや建物の動きによってコーキングが下地と両側の壁から引っ張られるため大きな負荷がかかる。その負荷により目地の割れや劣化が構造的に発生してしまうことを避けるために二面の接着としあそび(余裕)を作っている。
幕板
幕板は水平方向に取り付けられる横板のこと。住宅の部位や家具などに用いられ、幕板と共通した名称で呼ばれる。
間口
間口とは幅を表すことであり、建物全体や一室、開口部一つなど多彩な状況下で横幅を示すために用いる。
間柱
間柱は木造建築などで主要な柱の間に配置する細めの木材。間柱は450mm間隔で配置され梁や桁の支えとなるほか、壁材となるボードや外壁材、吊り戸棚などの下地となる。
窓
窓とは開口部の一つであり、主に採光や通風を目的としたもの。形状や稼働方法、設置場所によって名称が変わる。
間取り図
間取り図とは不動産広告や販売図面に使用される部屋割りなどの間取りと畳数または面積を表示したもののこと。図面とは違い各部屋の大きさの比率など厳密なものではなく、部屋の配置と用途、大きさを分かりやすくしたものである。
廻り縁
廻り縁とは室内の壁と天井の取り合いに取り付けられる部材のことであり、素材の違う取り合い部分を調整するためにもちいられるものである。
見切り材
見切り材は表面材が切り替わる壁や床に用いられる切り替えしのための部材である。部屋と部屋の境目や廊下と階段の段差などで目にする部分である。また壁と天井の見切り材のことを廻り縁と呼ぶ。
水切り
水切りとは雨水は金物などの部材を取り付けて水が建物に入らず下に落ちるようにするものである。外壁の最下部、基礎の上あたりから外側に突き出すように取り付けることで外壁を伝った雨水を内側に回らないようにする。
水抜き穴
水抜き穴とは水を抜くために開けられる穴のことであり、擁壁や基礎などに設けられる。雨水が土壌にたまると鉄砲水のように行き場を失った水分が予期せぬ崩壊を起こすことがあるため、水はけをよくして土壌の含水率を調整しなければならない。水抜き穴があることで少しずつ土壌の水を排水することができる。宅地造成等規制法施行令では壁面面積3㎡以内に7.5cm以上の内径持つ水抜き穴の設置が義務付けられている。
みなし道路
みなし道路とは建築基準法上で道路と「みなさ」れた道のこと。建築基準法では道路は原則幅4m以上あることを条件とし、その道路に建築物を建てる敷地は2m以上接していなければならない(接道義務)。しかし現状全ての土地がその条件を満たしているわけでなく建築基準法第42条第2項で定められた条件を満たす道を、道路とみなしている。
条件1:幅が4m未満の道であること
条件2:建築基準法が適用された際にその道に現に建築物が立ち並んでいたこと
条件3:特定行政庁(知事や市長)の指定を受けたことでの救済措置による道路のこと
この条件を定めた第42条第2項から「2項道路」とも呼ばれる。建築や再建築を行う際にはセットバックが必要。
ミニキッチン
幅が900〜1500mm程度のキッチンのこと。一般的にシンクと幅の狭いワークトップ、一口コンロで構成される。賃貸物件や事務所の給湯室、二世帯住宅のサブキッチンとして設けられる。
ミラーキャビネット
ミラーキャビネットとは洗面化粧台の鏡部分を構成するキャビネットのこと。キャビネットの構成で特徴となるのは鏡の面数。三面鏡で両サイドが収納となっているものが一般的であるが、二面鏡や一面鏡の校正も存在する。一面鏡は全面が鏡になっているものと、細長い鏡を正面に持ち両サイドが収納棚となっているものがある。全面が鏡になっているものは内側に大きな収納を持つが、鏡が大きいため開きにくいというデメリットがある。
無機塗料
無機塗料とはケイ素やセラミックといった無機物を主成分とした塗料のこと。シリコンやウレタンといった樹脂塗料を有機塗料と区分するのに対して無機塗料というが、無機塗料にも外壁との接着のため有機物が含まれているのでハイブリット塗料という呼び方をされることがある。無機塗料の特徴は耐候性が非常に高く、汚れにくいこと。また無機物が中心なので不燃性が高い点にある。反対にデメリットは塗膜が硬いためひび割れが生じやすく、価格が高価な点にある。
無垢材
無垢材とは天然の木材を伐採、加工したもの。木材の接着などの化学物質を用いた加工をしない木材として、合板や集成材などの合成木材と分けて考えられる。無垢材は経年による劣化や変化を楽しむ事ができる点が特徴であり、木材特有のぬくもりや肌触りを得ることができる。塗装も施さない無垢材では季節毎の湿度に応じた収縮や汚れによる黒ずみなど様々な変化がおこる。その一つ一つを「味」として捉えることで無垢材の様々な表情に新たに気づくことができる。
棟
棟とは屋根面が合わさる頂部のこと。スレート屋根の場合は板金の約モノが設置され、瓦屋根ではのし瓦が設置される。最上部に位置する棟は大棟と呼ばれ、下に流れる棟は下り棟と呼ばれる。
棟木
棟木とは屋根構造の小屋頂部に設置する横木のこと。この棟木を取り付けることを棟上げとよび、上棟式のきっかけとなる。
目地
目地とは部材間のつなぎ。またはつなぎ目に用いられる部材のことを指す。目地としての代表例はサイディングボード間やタイル間に用いられるコーキング材である。部材の固定と同時にクッション材として揺れや衝撃による損壊を防いでいる。
メラミン化粧板
メラミン化粧板とは表面にメラミン樹脂加工を施したプラスチック板のこと。耐久性が高く、熱や水に強いため、キッチンパネルなどの水回り設備に用いられる。デザイン性も高く、メーカーによって様々な色合いとパターンの物が作られている。
面格子
面格子とは窓の外側に設置される格子のこと。防犯目的や目隠しの効果がある。格子には「縦」「横「クロス」とある。また、滑り出し窓のような突き出す動きをする窓には外側に取り付けられないため、内側の窓枠に設置するものがある。
免震構造
免震構造とは建物と地盤の間に免震層という地震の揺れを吸収する構造を持つもの。地震時には免震層が揺れに応じて動き、建物に揺れを伝えない。そのため、屋内では大きな揺れを感じることがない。免震層は水平方向への動きを吸収するもので、縦揺れには大きな効果を見込むことができない。地盤の調整や免震装置の点検と、耐震構造や制震構造に比べて難点が多い。
・耐震構造
建物に筋交いや耐力壁を用いて、揺れに対する強度を上げたもの。
・制震構造
耐震構造に加えて制震装置が設置されており、建物の揺れを抑えるというもの。
毛細血管現象
毛細血管現象とは細い管や隙間が水分を吸い上げる現象のこと。万年筆のように細い管を持つ機構はペン先に付けたインクが内部に吸い込まれるように、重力や水の流れに反して液体を吸い上げる性質がある。この様な減少は屋根でも発生し、縁切りの処理不足やひび割れによって生じた隙間が水分を吸い上げ内部での水害を引き起こしてしまうことがある。
木造軸組み工法
木造軸組工法とは在来工法とも呼ばれる伝統的に日本で用いられてきた建築方法のこと。その名の通り、木材を梁や柱に用いて軸として住宅構造を組んでいく。現在では同じ木造でも2×4工法が多くなっているが、間取り変更などの改修性の高さなど木造軸組工法にしかないメリットもあるため、注文住宅のように時間をかけられ自由度の高い建築を行う際には積極的に用いられる。
盛土
盛土(もりど)とは土砂を盛り上げて平坦な地表を作ること。低い地盤のレベルを上げることや斜面を平らな土壌にすることを目的に行われる。
モルタル
モルタルはセメントに砂や水を練り合わせて作る建材のこと。外壁や塀の下地となるほか、ブロックやレンガ積みの接着剤としても機能する。
門柱
門柱とは門の両側にそびえる柱のこと。塀の切れ目であり、門扉と同じく建物の入り口を印象付けるものとなる。
門扉
門扉(もんぴ)とは門塀に設けられた門のこと。敷地への出入り口となる開口部に設置される。素材は木製から鉄製と様々であり、開閉も引きや開きとある。玄関側に両開きや片引きの門扉があり、勝手口側に片開きの門扉があるという形で設けられていることが多い。
役物
役物とは隅や角などの特定の部位に用いられる形状も用途も特殊な部材のこと。現在では屋根の部品を示すときに用いられることが多く、棟やケラバ、スターターなど屋根材本体とは別の部材に用いられる。
屋根勾配
屋根勾配とは屋根の角度を表す表記のこと。屋根の傾斜は屋根上の雨水や積雪を流れ落とすために付けられている。勾配の大きさによってメリットやデメリットがあり、使用できる屋根材の種類も変わってくる。
https://www.eaglekenso.com/reform/blog/220201-01/
床下収納
床下収納とは床下に設けられた収納スペースのこと。キッチンの床下に設けられることが多い。
床高
床高とは地盤面から1階床仕上げ面の高さのこと。床下からの湿度による影響を考慮して、建築基準法では450mm以上の高さを取ることと床下換気口を設置するよう定められている。
床束
床束とは木造軸組工法で用いられる構造木材のこと。束石の上に立つ短い柱であり、構造部の大引を支える役割がある。
床暖房
床暖房とは床下に設置された暖房システムによって床面を温めるもの。床暖房には電気ヒーター式の物と給湯設備と接続した配管を巡らせた温水循環式の物がある。床暖房は床自体の加温を通じて部屋全体に輻射熱を利用し温めていくもの。大きな特徴は温風が吹くことがなく、熱源が室内に存在する必要もないため、多くの人々に安全に空気への影響もなく使用できる点にある。デメリットとしては作動から温まるまでに時間がかかることや高利付な利用ができない点から光熱費が割高になること。また、故障時の交換や修理が難しく、大きな工事に貼ってするケースがある。
床排水
床排水とは水廻り設備の排水が床下の配管へと流れる排水方式のこと。床排水は設備機器から真下に水を落としていくため、排水力が高く水を多くもちいないため節水効果が高い。床排水とは別に壁排水という方式がある。
床面積
床面積とは水平投影面積に出される面積のことで各階ごとに算出され設けられる。不動産広告などで用いられる建物面積は延床面積を指し、床面積は階ごとに部屋構成とともに記載されることが多い。
雪止め
雪止めとは屋根上の積雪が下へ滑り落ちて起こる二次被害を防ぐため屋根上で雪をとどめておく金具のこと。雪止めがあることで大きな塊の雪が落下することを防ぎ、程よく溶けて小さな固まりとなったものなどが等間隔に設置された雪止めの間からこぼれるように落ちてくる。
有効寸法
有効寸法とは実際に利用できる寸法のことであり、内法と近い意味を持つ。壁芯や図面上の寸法ではなく、実際に設置可能な寸法であり、実測の長さに加えてドアノブやコンセントなど干渉するものの配置も考慮して有効を示すことも多い。
油性塗料
油性塗料とはシンナー系を溶剤に用いた塗料のこと。溶剤で希釈して用いる塗料には水性と油性のどちらも該当するが、一般的に溶剤塗料というと油性塗料を指す。油性塗料の特徴は乾燥にあたって気温や天気の影響を受けにくく、密着性も高い点にある。また反対にデメリットとして施工時のニオイのきつさや溶剤の取扱いが難しいという点にある。
ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザインは性別や身体性、国籍などによる特性や違いにかかわらず利用しやすい利便性と明白性を持ったデザインのこと。バリアフリーの概念を推し進め、万人が使いやすく、不便性が新たに生じることのないデザインを目指している。 ユニバーサルデザインには下記の7原則が存在する。
1、どんな人でも公平に使えること
2、使う上での柔軟性があること
3、使い方が簡単で自明であること
4、必要な情報がすぐに渡ること
5、簡単なミスが危険につながらないこと
6、身体への角な負担を必要としないこと
7、利用のための十分な大きさと空間が確保されていること
ピクトグラムのような視覚的にわかりやすいものや直感的に使用できる製品などが代表的な具体例である。
養生
養生は塗装工事や設備運搬の際に塗料の付着や傷つきを防ぐために行う多いである。塗装時にはマスカーと呼ばれる養生テープと薄いビニールが一体となったものが使われ窓ガラスなどの塗装しない部位を覆う。運搬の際はプラスチックダンボールで廊下の壁や角を覆い、万が一ぶつけてもキズが入らないようにする。養生の出来が工事の質やスピードを上げるため、重要な工程となっている。
容積率
容積率は敷地面積に対する延べ床面積の割合であり、その上限面積まで建物を建てることができる基準である。容積率とともに建ぺい率が通常記載され、「建ぺい率60%、容積津200%」のように不動産情報に表現される。
※敷地100㎡に対する「建ぺい率:60%」「容積率:200%」
・建ぺい率は敷地面積に対する建物面積の比率なので、60%の場合60㎡までの水平投影面積に当たる範囲が建築可能な面積となる。
・容積率は敷地面積に対する延べ床面積の比率なので、200%の場合最大200㎡までの建物を建設することができる。
用途地域
用途地域とは、都市計画法で定められた地域に対する用途ごとの区分であり、13種に分類される。およそ5年ごとに見直しがされる。
【住居地域】
住居地域は住宅街を形成する用地のことであり、幼稚園や学校、小規模な商業施設の建設が認められているが、大型の商業施設や健康被害のおそれがある工場の建設は認められない。
・第一種低層住居専用地域
・第二種低層住居専用地域
・第一種中高層住居専用地域
・第二種中高層住居専用地域
・第一種住居地域
・第二種住居地域
・準住居地域
・田園住居地域
【商業地域】
商業地域は住民の生活や勤労の場である商業施設や娯楽施設、オフィスビルなどの建設が可能な地域。駅前の商店街や繁華街などのエリアが指定されている。
・商業地域
・近隣商業地域
【工業地域】
工業地域では工場などの建設に指定されたエリアのこと。住宅や店舗の建設も区分に寄っては可能だが、工業専用地域となると住宅を立てることが出来ない。危険物の取り扱いや環境被害が発生する恐れのある工場や生産を住民から遠ざけている。
・準工業地帯
・工業地帯
・工業専用地域
擁壁
擁壁とは高低差がある土壌の土が流れてしまわないように抑える主に鉄筋コンクリート造の壁である。抑えのない土は自重や建設物の重みで流れやすく、大雨などの影響を受けると土砂崩れに発展する可能性がある。その危険性を防ぐため、擁壁は作られ土壌を安定させる役割を持っている。
浴室暖房乾燥機
浴室暖房乾燥機とは浴室に設置された暖房機能の付いた乾燥機のこと。浴室の暖房や乾燥が主な機能であるが、降雨時や急な洗濯物の乾燥にも使用ができる機能性が喜ばれている。
横滑り出し窓
横滑り出し窓は横法に突き出すように滑らして開ける窓のこと。開いたガラス面が庇のように雨を避けてくれるため、降雨時にも窓を開けることができる。
寄棟
寄棟は四方から屋根が頂点の棟に集まる形状の屋根のことである。棟を寄せた継受尾の為寄棟と呼ばれ、長手がわは台形の形状に、短手側は三角形の形状となる。素直な形の屋根軽所なので雨風への抵抗も高く、耐久性があるが、屋根材の面積が大きいため、塗装や上葺といったメンテナンス工事の費用が高くなりやすい。
鎧戸
鎧戸とは小幅の横板を斜め下に向けて当館灰汁に配置した戸のこと。窓に付随して設置せれる。ガラリ戸とも呼ばれ、金属製のものはルーバーとも呼ばれる。シャッターのようにボックスに収納できるものではなく、戸を開いて窓から光を入れる。窓のサイズに合わせ、片開きのものと両開きの鎧戸がある。
ライフサイクル
住宅の一次取得から家族の増加と成長に応じてライフステージとともに、住宅のメンテナンスサイクルを合わせた生活のモデルスタイル。特に戸建ての場合は、定期的に必要となるメンテナンスを可視化できるため、住宅取得時に合わせて確認することが推奨されている。 https://www.eaglekenso.com/menu/lifecycle/
ラーメン構造
ラーメン構造とは柱や梁を接合した箱状の骨組みを用いた構造をさし、主に鉄筋コンクリート造や鉄筋鉄骨コンクリート造に用いられる。ラーメンとはドイツ語で「枠」を意味する。ラーメン構造は高い耐震性と耐風性を持つが、建築コストの高さや防音性の低さがデメリットに挙げられる。
ラジカル
ラジカルとは劣化原因物質を指すそうしょうであり、人体や物質に影響を持つものである。人体においては太陽光やストレス、生活習慣の悪化によって細胞の劣化物質であるラジカルが発生し、廊下や病気の要因となる。建築業界においては塗料の劣化原因としてラジカルが注目されており、太陽光の影響により発生したラジカルが塗料の劣化を促進させる。このラジカルの発生や影響を抑制する塗料として、ラジカル塗料が開発され各メーカーから商品が発表されている。
ラジカル塗料
ラジカル塗料は塗料の劣化原因物質であるラジカルの発生と影響を抑制する効果を持った塗料のこと。ラジカル塗料は劣化原因発生を抑制することで、大きく耐久性をのばすことができ、通常の水性シリコン塗料が10年程度の耐久性であるところ、ラジカル塗料では同じ水性でも期待耐用年数が約15年となっている。通常の塗料を用いるよりもコストはかかるが期待耐用年数がながいためコストパフォーマンスの向上に期待ができる。注意点としてはラジカル塗料の製品化の歴史が浅く、耐用年数が「期待」のものであり実際の耐久性はまだ実測できていないことを考慮する必要がある。
ラス網
ラス網とはモルタル外壁などの左官時に下地に用いる金属網のこと。モルタルは接着力がそこまで高くないため、木板の下地のみでは乾燥前に剥がれ落ちてしまうことがある。そこで、板材の上にラス網を設置することで、モルタルが網目に絡みつき支えられるため、下地に良く固定されることになり、外壁の形成を安全に進めることができる。
ラティス
ラティスとは木製のフェンスのこと。花壇の侵入防止などに設置する自立式の小型の物から、ブロック塀などの上に固定する大型の物がある。ラティスは木製の格子状の物からルーバー式の物と形状に種類があり、目隠しやガーデニング用など希望にあわせて選ぶことができる。
欄間
欄間とは鴨居や長押の上部に設けられた開口部のことである。日本建築に古くから用いられており寺社建築でよく見られる設備である。通風や採光を目的とするほか、一室の装飾に合わせた透かしや彫りを施して、光の陰影を室内に落としこむことで元素敵な雰囲気を作り上げることができる。
リシン仕上げ
リシン仕上げとは代表的な外壁モルタルの仕上げ方法の一つ。砂や石の骨材に樹脂やセメント、着色料を混ぜたものを吹き付けて仕上げる。骨材のざらざらとした質感が特等的で独特の落ち着いた雰囲気がでる。一般的にリシンガンで吹き付けたリシン吹き付けが施工方法として取られるが、吹付け後に剣山やブラシでひっかく掻き落としという工法もとられる。リシン仕上げの他に「スタッコ仕上げ」や「吹き付けタイル」が代表的な仕上げ工法として挙げられる。
リビング階段
リビング階段はリビングに階段があるという構造のもの。リビングに階段があることで、通常1階廊下から2階廊下へと続くところの廊下部分を省略してリビングにつながるため、リビングをより広くとることができる。また、階段の上り下りで家族が顔を合わせる機会が増えるため、コミュニケーションの機会が増えるといわれている。デメリットはリビングと階段がつながることで、冷暖房の効率が下がること。また、音や臭いといったものが広まりやすいという点にある。
琉球畳
琉球畳は正方形サイズで縁がない畳を指す総称である。しかし、もともとは沖縄地方で栽培される「七草イ(しちとうい)」という植物を用いて作成される畳のことを指す言葉であった。琉球畳は現在マットのようにフローリングに敷き、利用するケースが多い。また、新築住宅ではまれにリビングに小上がりの畳空間が設けられていることがあり、そこでは琉球畳が使用されていることがある。
両袖
両袖とはドアの両隣りに薄型の窓面が設置されたドアの種類のこと。固定式のため、ドア部分しか開閉しない。
両引き
両引きとは左右の扉が引き戸となった扉の事。引き違いの扉とは違い、片側に扉が2枚重なることがないので大きな開口を作ることができる。
両開き
両開きとは左右2枚の扉が開き戸となった扉のこと。大きな開口を得ることができる。
ルーバー
ルーバーとはドアや窓に設けられたブラインド上に並べられた羽根板のこと。ガラリとも呼ばれる。羽根を開く角度によって外部からの支援や太陽光を妨げることが得切る。また、ドアに設置されている場合は通風を目的としており、玄関から室内への空気の通り道を、ドアを閉めたまま作ることができる。
ルーフィング
ルーフィングとは屋根材の下に敷く防水シートのことである。屋根の耐久性は多く、このルーフィングにかかっており。防水シートの劣化は雨水の侵入を許してしまうため、雨漏りや構造部分へのダメージに繋がってしまう。ルーフィングは屋根の防止のために用いられるが、雨水の正しい流れを作るために適切な設置が必要である。そのため、多く設置すれば設置するほどいいというものではない。
ルーフバルコニー
ルーフバルコニーとは屋根部分を利用して作られるバルコニーのこと。多くの場合、通常のバルコニーよりも面積を広くとることができるため、開放感や日当たりにすぐれており、用途も多い。
冷媒配管
冷媒配管とはエアコンの室外機と室内機間に設けられた配管であり、冷媒ガスを運ぶことで室内の温度調整を行う。断熱材で覆われた銅管が2本備えられているため、ペアコイルとも呼ばれている。
レンガ
レンガは粘土や泥を型に入れて焼成するブロック状の建材。レンガは原料に含まれる鉄分や酸素の量によって焼き上がりの色が変わる。耐久性や耐熱性に優れ半恒久的な建材とされる。レンガの装飾やデザインとしてのバリエーションは色や形状だけでなく積み方にも現れる。レンガのサイズはW210×D100×H60が一般的な大きさ。この時に一番広い面を胴面(W×D)といい、細長い面を長手面(W×H)、一番狭い面を小口面(D×H)という。
代表的なレンガの積み方
・イギリス積み
イギリス積みは長手面だけの段と小口だけの段を交互に重ねる積み方。
・フランス積み
フランス積みは長手と小口を一段の中に交互に積み、段を重ねてく積み方。
・小口積み
小口積みは小口面のみを上下に軸座具に交差するように並べていく積み方。
・長手積み
長手積みは長手面のみを上下に軸座具に交差するように並べていく積み方。
レンジフード
レンジフードはコンロ上に備え付けられた換気設備のフードとファンが一体化したもの。調理時の油や煙を室外に排出し、キッチンの汚れを防ぐ。扇風機のようなプロペラファンが長く用いられてきたが、円筒上に羽を並べたシロッコファンの登場でダクトを用いた排気経路を構築することができるようになった。また、掃除のしやすさも機能性の一部として注目され、取り外しが簡単なものから自動洗浄機能を持つものまで登場している。
ロール網戸
ロール網戸は開口部に設置される巻き取り式の網戸であり、窓だけではなく勝手口や玄関ドアなどにも設置されることがある。
ロールスクリーン
ロールスクリーンはカーテンやブラインドのように窓上部に設置される遮光や目隠しを用途とした設備である。ロールスクリーンの特徴は巻き上げ式での開閉方法をとることである。巻き取り方法に種類があり、コードやチェーンで引く「コード式」や内部スプリングを作動させる半自動の「スプリング式」、高窓などに取り付けられる「電動式」などがある。
陸屋根
陸屋根とは、傾斜のある屋根構造を持たない平面上の屋根のことである。ビルやマンションなどの屋上に見られるような、建物の最上部がそのまま空間として利用できるもので、家庭では洗濯や家庭菜園などを楽しむ空間になる。通常の屋根工事とは別に防水工事がメンテナンスの方法となる。豪雪地帯では屋根からの落雪による二次被害を防ぐために、陸屋根を採用することがある。
ロフト
ロフトは屋根裏部屋の一種であり、室内に設けられた上部空間のことである。ロフトはグルニエのような屋根裏部屋とは違い、オープンな空間として設けられ、収納や物置のような利用ではなく、寝室や子供部屋などの生活空間の一種として用いられる。建築基準法でロフトは天井高1.4m以下で床面積をその空間の床面積の半分以下に定められている。採光や通風の基準を満たさないので居室とは認められない。
ワークトップ
ワークトップとは作業台の天板を指す言葉であり、システムキッチンの調理スペースの部材を指す際に用いられる表現。キッチンのワークトップでは人造大理石やステンレス製が主流である。
ワークスペース
住宅内に設けられた仕事や勉強のためのスペース。居室またはリビングの一角に位置し、目隠しとなる壁と作業用の棚板、電源・ネット環境が用意されている。新型コロナウイルスの影響により広がったテレワークやオンライン授業によって需要が高まり、2021年以降の新地宇住宅やリノベーション物件で多く見られる設備となっている。
ワイドバルコニー
ワイドバルコニーとは、一般的なバルコニーよりも広く出幅をとったバルコニーのこと。一般的に1.5m程度の奥行きを持つものをバルコニーと呼び、2mほど奥行きを取ったものをワイドバルコニーと分類する。奥行きが広がることでプランターなどの植栽や家庭菜園を楽しむことができるほか、スリムなテーブルやいすを配置することで屋外での飲食や趣味の時間を楽しむことができる。
ALC
ALCとは軽量気泡コンクリートを表す略称のこと。形成期やセメント、生石灰、発泡剤を主原料に製造され、高い強度と耐久性を持ちながら、多孔質の内部構造にため軽量に仕上がる点が特徴。住宅や高層ビルの外装材としてパネル状にしたALCが用いられる。
FRP防水
FRO(繊維強化プラスチック)を用いた防水工事。ガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂シートを敷き、トップコート塗装を施して防水層を形成する。防水性能と耐久性が非常に高く、屋上駐車場にも使用されている。また、工期が短くウレタン防水が乾燥に4~5日かかるところ、1~2日で完了する。デメリットとしては伸縮性に乏しいため、下地や環境による変形が起きる場所の施工には不向き。また、ウレタン防水に比べ高価である。
F☆☆☆☆
F☆☆☆☆(エフフォースター)とはホルムアルデビドの使用規格を示す指数である。シックハウス症候群の代表的な原因物質であるホルムアルデビドの発散濃度をF以降の星の数で示している。F☆は建材として使用できず、「☆☆」「☆☆☆」は使用できる面積に制限がある。F☆☆☆☆はホルムアルデビドの発散濃度が非常に低く、安全な建材として建築基準法の規制を受けずに使用することができる。
IoT住宅
IoT住宅とはIoT(Internet of Things=モノのインターネット)技術を取り入れた住宅のこと。IoTとは家電や生活の機器がインターネットで繋がり、制御や利用ができるというもの。住宅においてはエアコンや見守りカメラ、鍵の施錠やカーテンの開閉などの遠隔操作が代表的な例である。スマートフォンを通じてインターネットを介し、帰宅時間に合わせたエアコンの操作や家族やペットの見守りが可能となる。暮らしの利便性を図るほか、防犯性や家族の健康状態の確認など、様々な分野で注目されている。IoTの発展には5Gに代表される通信速度の向上やAI技術の進化が鍵となり、この2つの技術力が成長し進化していくことで今後より多くのことが可能となる。
HEMS(ヘムス):Home Energy Management System
HEMS(ヘムス)は住宅エネルギーの省エネと可視化を行うシステムのこと。太陽光発電の創出電力やエアコンの消費電力を可視化することや、家電機器を自動制御することで消費ネルギーの節約が可能になる。IoTが生活の利便性に目を向けた総合的なインターネット令閨を取るのに対し、HEMSはエネルギー家電やシステムを範疇とするものである。
JIS規格
JIS規格とは日本産業規格のことであり、産業標準化法に基づいて工業製品の品質安全保持のために制定されたもの。幅広い製造業を含んでおり、それぞれの業界によって求められ散る基準が異なる。製品がJISによる適合性認証を受けると、製品やその包装にJISマークを表示することができる。
LOW-Eガラス
LOW-Eガラスはガラス表面に特殊な金属コーティングを施し、遮熱性や断熱性を向上させた機能性の高いガラスのことである。複層ガラスにもLOW-E仕様を選択することができ、断熱性能をさらに高めることができる。
RC造
RC造とは鉄筋コンクリート造りを表す略称のこと。鉄筋を中に持つコンクリートを壁や柱に用いて形成する建物は非常に強度が高く、耐震性や耐火性に優れているため、ビルやマンションなどの建築物に多く用いられている。
SRC造
SRC造とは鉄筋鉄骨コンクリート造りを表す略称のこと。鉄骨に加えて鉄筋が構造として用いられ、コンクリートと組み合わせることで非常に高い耐久性を持つ。高層ビルやマンションといった非常に大きな建物の建設も可能にする。
SV規格
SV規格とは壁紙工業会が制定した自主規格であり、壁紙の安全性や快適性などに配慮した製品を居給することを目的にした品質基準のこと。ホルムアルデビドをはじめとした化学物質の使用に規格値を設けて、案勢の証明された製品にはSVマークが表示される。
ZEH
ZEH(ゼッチ)とは「net Zero Energy House」の略語であり、消費エネルギーを生活エネルギーが上回る住宅を意味する。具体的には消費エネルギーを減らす「省エネ設備+断熱設備」と生活エネルギーを生み出す「太陽光発電システム」が備わった住宅のことである。ZEH住宅には補助金制度が設けられ、「ZEH住宅」は一戸あたり55万円+α、「ZEH+住宅」では100万円+αの補助金を受けることができる(※)。
※令和4年現在のZEH支援事業
2×4工法
2×4(ツーバイフォー)工法とは通称ツーバイフォー材と呼ばれる2インチ×4インチの木材を用いて建築する工法のこと。木材と板材を組み合わせて面を作り、その面で空間を作り上げる。在来工法(木造軸組工法)と呼ばれる工法が梁や柱で骨組みを作り、建物の構造を成すのに対して、面で作り上げる点が2×4工法の特徴となっている。この工法はアメリカで誕生し、技術力や熟練度に乏しい大工でも完成した住宅の質にばらつきが出来ない点が好まれていた。現在では工場での生産性が上がり、在来個法にくらべて短い工期で竣工にいたるため建売住宅でよく用いられている。デメリットとしては面で支える工法のため、面をくり抜いたりなくしたりといった工事を行うことが出来ないので大規模なリノベーション工事に向かない。
24時間換気システム
24時間換気システムは住宅に設けられた24時間利用できる換気口である。シックハウス症候群に軽減を考え、化学物質や汚染された空気を排出するために建築基準法が2003年の改正時に設置を義務付けられるようになりました。
プラチナ塗装店
プラチナ塗装店とは関西ペイント株式会社が主宰する研修会に参加する塗装会社やリフォーム会社の中から下記用件にて認定を受けた塗装店のこと。イーグル建創もプラチナ塗装店の一つ。
1、リフォームサミット研修会に5回以上参加
2、登録店管理シートの提出
3、リフォームサミット専用の有償工事用PRシートを保有している
4、1年ごとに24物件以上のリフォームサミット専用塗料採用実績がある
5、関西ペイント製品の仕様比率が51%以上である
※「4」「5」はいずれかを満たしていること
リフォームサミット
リフォームサミットとは関西ペイント株式会社が主宰する研修会のこと。全国9つのエリアで開催され、数百の企業が参加する。お客様に高品質の塗装工事を提供することを目的に、塗装の知識や技術にはじまり提案力の向上などを学ぶ会となっている。イーグル建創もリフォームサミットに参加し、プラチナ塗装店へ認定されている。
リフォームサミット店
リフォームサミット店とは関西ペイント株式会社が主宰するリフォームサミットに認定企業として登録されている店舗のこと。
HORP
HORPとは一般社団法人住生活リフォーム推進協会(HOusing life Reform Promoting conference)の略称であり、「希望」や「期待の的」という意味をかけた名称である。HORPは国土交通省より、2014年9月に消費者が安心してリフォームを行うことができる環境の整備と住宅リフォーム事業の健全な発展のために告示された「住宅リフォーム事業者団体登録制度」の趣旨に賛同して誕生した団体であり、その目的はリフォームに関わる中小企業の組織化と技術育成を通じて消費者に安心と満足のいく工事を提供することを第一義にリフォーム業界の発展と将来を担う人材育成を視野に入れている。
HORPの会員は以下の要件を満たす事業者が認定される。
①住宅リフォーム事業者
②建設業許可、または常勤の有資格者(建築士など)
③リフォーム瑕疵保険の事業者登録をしていること