ブログBLOG
太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2022.12.27建築の現場から
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2022.12.10リフォームのコト
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2022.9.15リフォームのコト
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2022.8.20リフォームのコト
ブログBLOG
太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
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太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
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さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2022.12.27建築の現場から
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2022.12.10リフォームのコト
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2022.9.15リフォームのコト
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2022.8.20リフォームのコト
ブログBLOG
太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
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太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
2024.8.5
2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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太陽と建築物の関係ついて
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2024年も夏を迎えました。本当に毎日が暑いです。今年も例年のように猛暑日が続く夏となりそうです。毎年の暑さに記憶は定かではありませんが、2023年は観測史上最も暑い夏だったそうです。今年はその昨年度に匹敵する暑さと言われており、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり合う関係から、平年より気温が全国的に高くなるようです。先日のニュースでも広島県や府中市では39度という気温が観測されており、とても危険な日々が続いております。外出するだけでもクラッとくるような暑さです。イーグル建創でも外装の工事などで外仕事は多くあります。こまめな水分補給と休憩を取ることが一番の対策ですが、大切なのはコミュニケーションです。声掛けをすることでその人の体調が普段と違うかどうかを感じ取ることができます。本当に危険な暑さなので、チームプレーで暑さに対抗しましょう。
さて、今回はそんな暑さの源である太陽について建築との関係をお話しいたします。太陽からは光と熱を受け取ることができます。熱は遮熱や断熱など住宅の温度に関係し、日光は採光や日照権といった点で建築物に関係します。
太陽と伝熱について
熱が伝わることを伝熱といいますが、その伝熱の方式は「伝導」「対流」「放射」といった三分野におおよそ分けることができます。熱の伝達は熱の高いところから低いところへエネルギーが移動をすることで発生しますが、物質間(物質同士)で起こる熱の移動を伝導といいます。また、気体や液体などの流体が移動することで熱が伝わることを対流といいます。そして、太陽のように熱源からのエネルギー線による熱の移動を放射(輻射)と呼びます。この放射には大きな特徴があり、真空空間でも発生するため、宇宙に浮かぶ太陽と地球の間で熱の移動が発生しています。
太陽と日照の関係について
太陽はその動き(という表現は正確ではありませんが)により地球のある地点が受ける日射量が変わります。地点ごとの日射量は季節と緯度によります。地軸に傾きを持つ地球は太陽と常に正対しているわけではありません。そのため太陽を好転する12か月の長い旅の中で太陽に対する地球の角度は少しずつ変化しています。その地球と太陽の面する角度に対応して日射量が変化します。また緯度が異なることで同じ季節であっても太陽の通過点が変わるためその日射量は変化します。
地軸に傾きと公転の影響により地球の各地では太陽が低くも高くも見えるというような季節の特色が現れます。この時の太陽の高さを角度としてあらわしたものが南中高度と呼ばれるものです。
東京の南中高度は以下の図のようになります。夏には太陽が頭上に高く輝きますが、図のように夏は東から西へと高い角度を持った軌跡を太陽はとることがわかります。15時を過ぎると西日がまぶしくなる冬は図の様に南中高度が低く南の空に傾いた太陽の動きを取ります。
また、この高度の高さにより太陽が昇ってから沈むまでの時間が長くなります。
直達日射量と天空日射量 昼光と天空光
さて地球に届く太陽光は直接的なものと間接的なものとに二分されます。直接届く太陽の光を直達日射といい、雲などに遮られ拡散しながらも届くものを天空日射といいます。
直達日射:太陽から直接地上に届く日射
天空日射:大気中に散乱や反射することで、間接的に全方位から降り注ぐ日射
建築では直達日射よりも天空日射のほうを日射量として多く計算します。直達日射は雲や近隣の建物、庇などの付属設備によって遮られることがありますが天空日射は拡散して届くため、建築物に入る光として多くなります。
終日直達日射量
終日直達日射量とは一日の間にどの面がどれくらいの日射量を合計で受けているかという数値です。水平面は屋根や屋上を指し、そのほか東西南北の面が数値化されています。以下のグラフを見ると水平面が多く受けていますが、南面も多くの日射を受けています。そのため、単純な室温などもこの図の通りに影響を受けますが、屋根や外壁南面での塗装塗膜は紫外線による劣化影響を受けやすいということです。
日照率について
日照率とはよく聞く言葉ですが、日照権などとともに建物の日当たりを表す際に用いられます。太陽の日照は生活のバイオリズムや洗濯の快適性など多くの点で暮らしに必要なものです。この日照率の確保のために建物は建築上の制限を受けることがあります。
まず日照率とは日照時間と可照時間によって求められます。
この際に日照時間とは実際に太陽に照らされた時間を指します。また、可照時間とは日の出から日没までに太陽光を受けることができるとされている時間です。つまり日照率とは太陽が出ている間に建物がどれくらいの時間、太陽光を受けることができるかという割合を示すものです。
最後に
太陽光は人間の生活には欠かせないエネルギーです。光や熱を届けることで、室内の明るさや洗濯物の乾き加減などでその恩駅を最も実感できるのではないでしょうか。また太陽光発電を行っているご家庭では電力という形で太陽のエネルギーを実感されていることでしょう。また、太陽光を受けることで地球には豊かな生態系が広がり、食生活や動物、植物の鑑賞と多くの楽しみを生み出しています。今回は地球が受ける太陽光と住宅に関わる生活の部分に着目いたしました。最後までお読みくださりありがとうございました。
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