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結露はどこからやってくる?

2022.12.10リフォームのコト

結露はどこからやってくる?

寒い冬の大敵「結露」

寒くなってくると窓には結露がうかびはじめます。特に早朝や夜の気温が低くなった時間帯には、窓ガラス一面がびっしり濡れているということもあると思います。この結露の正体は一体どんなようなもので、どこからきたものでしょうか?皆さん一度は気になったことがあるのではないでしょうか。

結露とは?

湿度の高いじめじめとした夏とぱさぱさと乾燥した冬。季節による湿度の変化を皆さん経験したことがあると思います。これは気温によって湿度が変わるからです。少し正確に言うと、空気中には水蒸気が含まれており、気温に応じてどのくらいの水蒸気を含むことが出来るかという「飽和水蒸気量」が定められています。その飽和水蒸気量に対する空気中の水蒸気量をパーセンテージで表したものが相対湿度(一般的に用いられる「湿度」のこと)ということになります。

結露はどこからやってくる?気温に応じて変化する飽和水蒸気量は以下の通りです。

結露はどこからやってくる?

空気温度が低下する中で空気中に含んでいた水蒸気量を保ち続けることが出来ず、飽和して水滴として現れたものが「結露」です。

結露はどこからやってくる?

上記表のように気温が下がり、飽和水蒸気量を超えた水蒸気量が水滴となって現れます。つまり、結露とは温度低下によって空気中の水分が目に見える形で現れる現象ということです。結露の発生は温度の変わり目、温度のはざまでよく見られます。温かい部屋を外気と区切る窓は、室温の温かさと外気温度によるガラスの冷えという温度のはざまにあります。また、温かい部屋で飲む冷たい飲み物に発生するグラスの結露も温度の変わり目が生じたことで発生します。

結露の発生が引き起こす問題とは?

結露は水分が表出することで様々なトラブルを引き起こします。室内の部分や建物内部構造など通常濡れることを想定していない箇所に水分が発生してしまうため影響を受けてしまいやすく、大きなトラブルにつながることもあります。

代表的な結露現象「表面結露」

結露には2種類あり、この表面結露と後述する「内部結露」があります。表面結露とは表面に表出する結露という文字通りの現象です。窓ガラスや壁、天井のクロスの上に現れるこの結露は、室内の温かい空気が温度の低い建材と触れることで発生します。窓ガラスは外気の影響をうけて冷たくなりやすいのでどの家庭で発生する代表的な一例ですが、壁や天井は窓ガラスのように冷たくなることは通常ありません。壁面に結露がある場合は断熱材の不良の疑いがあり、天井面では結露ではなく雨漏りだったということもあります。
表面結露はカビやダニの発生を引き起こし、健康被害や室内の美観を損なうなどの悪影響があります。

家を腐らせる?「内部結露」

内部結露は住宅の内部構造に生じる結露のことです。主に壁内や床下で発生し、柱や土台の腐食につながります。室内の温かい空気が壁内や床下に伝わることで、冷たい空気との接点に結露が発生します。内部結露は目に見えない現象であることはもちろんですが、住宅構造部の腐食という致命的なトラブルを引き起こすことから非常に怖い存在となっています。また断熱材が水分を含んでしまうことで断熱性能の低下につながってしまいます。

結露はどこからやってくる?

結露対策を取るには

結露の対策は除湿や換気をすることで空気中の水蒸気を減らすことが一番です。そのほか断熱効果を高める工事で対策を取ることが出来ます。

窓の断熱工事

住宅の熱の出入りはその多くが窓から行われます。そのため、窓周りの断熱を工夫することが、室温の変化を起こしにくくする賢い方法となります。結露対策にはもちろん、冷暖房機器の効率化につながるため省エネ効果を見込むことが出来ます。結露はどこからやってくる?

内窓の設置工事

内窓は既存窓の内側(部屋側)に新たな窓枠とガラス窓を設ける工事です。二枚の窓によって囲まれた空間が空気層となり室内と外気の温度交換を防ぐことが出来ます。

複層ガラスへの交換

複層ガラスとは内部に空気層を持った二層のガラス窓のことです。内窓と同様に空気層が温度の流入と流出を防ぐ役割を持っています。ペアガラスとも呼ばれます。

窓フィルムの貼付け

窓フィルムを貼ることで窓ガラスを通じた遠赤外線(熱)の動きを阻害することができます。夏場には外からの熱気を防ぎ、冬場は室内の温かな空気を逃がさないようにします。また、UVのカットや防犯効果を見込むことが出来ます。

まとめ

結露の発生は冬になるとどの家庭にも発生するものです。カーテンが濡れる、じめじめするというだけでなく、カビやダニによる健康被害や家財の汚損、内部構造の劣化と様々な問題に発展するおそれがあります。大事な家族と住宅のために対策をとりましょう。

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