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コロナ禍におけるリフォーム業界への影響

2021.12.24リフォームのコト

ワクチンの国内接種が進んだ影響か、昨年と比べ11月中旬の今日でも感染者が低水準に抑えられ、少しばかりの安心と落ち着きが出てきました。しかし、ヨーロッパでは感染者数が過去最高を記録するなど予断を許さない状況は続いています。

本日はコロナウイルスがリフォーム業界に現在与えている影響についてお話いたします。今年の初夏あたりから「ウッドショック」という言葉を耳にすることになりました。これは木材の輸入が滞ることで起きた供給不足による価格の高騰を、過去に発生したオイルショックになぞらえて表した言葉です。この現象の裏側にはコロナウイルスがあります。

①コロナウイルスのクラスターなどによる木材の伐採や製材と加工業務の滞り。

②テレワークの普及による建築ラッシュを迎えたことで起きた、木材の大幅な在庫不足。

③生活環境の変化による輸入と輸出の増加が引き起こしたコンテナ不足による、木材流通の滞り。

上記の3点がウッドショックの主な原因として挙げられています。この現象が落ち着くかどうかを住宅業界が見守っているさなか新たな影響が徐々に浮き彫りとなってきました。

それが半導体の不足です。半導体もウッドショックと同様に供給量と生産体制のバランスが崩れたことにより発生しています。半導体は電子機器に関わる重要な部品で、コンピューターの制御に欠かせない役割を持っています。この半導体が欠けることでパソコンや家電製品はもちろん、自動車業界やゲーム業界など様々な分野での生産にダメージを与えています。

この半導体不足はリフォーム業界で取り扱う製品の生産にも遅延を生み出しています。給湯器やトイレにエアコン、照明器具の供給が現在困難な状況になっています。この中でもお客様にとって深刻な影響をもたらすのが給湯器です。給湯器が故障してしまうと、料理やお風呂といった暮らしの機能を欠いてしまいます。IHヒーターと電気給湯器のように別系統で設置がされている場合は料理が可能ですが、給湯器に関してはどちらの場合にしても故障時にお湯が使えなくなってしまいます。そして、その影響が落ち着くめどはまだ見えておらず、年内に発注があった場合でも納品は翌年、数カ月かかってしまうという話が聞こえてきています。ましてや給湯器は冬に負担がかかる設備であり、おのずと故障率も上がってきてしまいます。これからの寒くなる季節を乗り切るために欠かせない給湯器ですが、この問題に関しては見守ることしかできません。現在各メーカーも生産部品の供給見直しなど含め、早期解消に取り掛かっていますので、その対応が実ることを各リフォーム会社は祈っている現状です。

こういった事態となるといつも事前の準備や予測が大切ということに気づかされてしまいますが。起こってみないと分からないことに翻弄されてしまうのが世の中ですね。

給湯器はまず寿命が10年前後とおおよそのサイクルがあり、長いものでも15年程度が使用できる期間です。各設備や製品ごとの寿命や故障が発生しやすい状況等を私たちリフォーム会社でもお客様に正しくアナウンスしていかなければいけないと思います。また、その際にはガスか電気かといったライフスタイルまでも踏まえていく必要があります。そうすることで、今後何かあった際のリスクを分散することが可能となり、一部の機能不全のみで生活の基盤を保つことができます。今までは「故障したから」や「調子が悪いから」といった理由が交換の原因でしたが、その時に対応できる余裕が業界にあったからできる対応でした。

コロナウイルスをはじめとした社会的な現象の影響が各業界にどのような問題を引き起こすかは今後も考えていかなければいけません。別の業界で起こったことは近しいことが自身の業界にも起こる可能性を示唆しています。安全で安心な暮らしをお客様にお届けするためにはもっと広い視野をもっていかなければいけませんね。

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